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- アーティスト: m.o.v.e
- 出版社/メーカー: avex tune
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: CD
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6. FIRE feat.KLAYTON from Celledweller 7. Super Precious Love 8. melodies feat.Hiroaki Hayama
9. Viking Boat 10. I'm alive 11. Champagne Tower 12. The Double Ace
お気に入り度:88点
m.o.v.eの通算11枚目のオリジナルアルバム。
まず、アルバムタイトル曲であり先行シングルともなった1曲目では、LUNA SEAとのコラボが実現。
このことに代表されるかのように、今作ではアルバムの随所に、ロックテイストが復活。
さらには6曲目や8曲目にもコラボ曲として、ピアノの音を融合させたバラードがあったりといったように
今作では、似たような系統のミディアムダンスナンバーが多かった前作よりも
作品に幅があり、さらにパワーも感じられ、ずっと良い作品になったと思いました。
何より今作では、ギターの音などには負けじといわんばかりに、シンセの音が豪快に鳴り響く曲が多い!
特に1〜4曲目やラスト曲はその電子音の持つ力強さというものを、存分に感じることができます。
そんな分厚い音たちの中でも、メロディやyuriさんのボーカルが切なさや哀愁を感じさせてくれる「SAKULA」や
ミディアムテンポで、ゆっくりと大空に飛び立つかのような姿を歌った曲「BIRD」などは
これこそが今まで多ジャンルを融合させた曲を作り続けてきたm.o.v.eの結晶といっていいような名曲。
それ以外でも、どこか懐かしい90年代ポップスの現代版ともいえる曲「EX B.F.」や、
コテコテなダンスナンバー「Super Precious Love」なども良いですし、
さらには「Viking Boat」「I'm alive」などでは、ついにこの路線が帰ってきてくれた、
ロックとダンスビートの融合。これはやっぱりさすがです、待ってました!
しかし、惜しむらくは・・・ 前作に引き続いて今作も、息もつかさぬほどの疾走感を持った曲が無かったということか。
特に、ロックバンドとのコラボ曲といえば、「SPEED MASTER」という大傑作をかつて生み出しているだけに。
今作も一曲一曲はどれも十分素晴らしい出来なんだけど、過去のこの系統の作品、
例えば「ON THE SPEEEEDWAY」などが、あまりにも素晴らし過ぎただけに
どうしても期待値が上がりまくってしまうわけで・・・
それでもこの作品は、その辺の普通のエレクトロ、ダンスナンバーを歌う歌手たちとは一味も二味も違う
多彩かつ中身の濃い魅力が詰まった作品です。彼らは今の時代においてももっと評価されるべき!