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今日は、久しぶりのシングルレビューをしたいと思います。
最近のお気に入り作品です。では早速いってみましょう。

カートニアゴ(初回生産限定盤)(DVD付)

去年にメジャーデビューした４人組ガールズバンド、FLiPの1stシングル。
まず表題曲の「カートニアゴ」というタイトルは、カラスと黒猫の鳴き声をくっつけたもの。
曲の歌詞の中にもカラスと黒猫が出てきて、それと人間との間をうまく描写した歌詞が、とても良いです。
そしてこの曲で何より気に入ったのは、どちらもダークなイメージのある動物を歌詞に含めながらも、
曲全体は、最近のバンドにありがちな（？）ダークで淡々としたような雰囲気のバンドサウンドには決してならず、
それをも吹き飛ばすかのような、ボーカルの歌いっぷりとパワフルなサウンドを存分に感じることができるところです。
特にボーカルのサビ直前の「♪ひ、と、の、ざ、まーーーー！！」って叫ぶとこなんてのは最高。
演奏も含めて、迫力という点においては最近のガールズバンドでは一番なのではないかと思わせてくれます。

カップリング曲「Butterfly」では、洋楽テイストを感じるミディアムバラードナンバーで、
表題曲とは全く違った魅力を見せてくれます。
自分を信じることの苦しみを歌った曲で、むしろこっちの曲の方がダーク。
ボーカルの歌唱も、表題曲のように叫んだりとかはしませんが、
しかしこういう曲であっても、曲の世界観を壊さない程度に歌に感情がこもっているのが良いです。
シングルＡ面でも全然いけるぐらいの良曲だと思いました。

以上、歌詞・曲・ボーカルと全方位においてレベルが高く、そして抜群の個性を感じさせてくれる、
２０１１年を代表する名曲が誕生したのではないでしょうか。
今後のFLiPの活動についても、これは楽しみになってきます！　ということで期待したいです。