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100万枚突破!

1. 幸福メダル　2. アンニュイ長距離テレフォンガール　3. 月下美人 〜つじあやのさんと〜
4. ムーディー・ムーン・ダンス　5. ロスト イン 宇宙　6. 無念無想3（インスト）　7. おじぎ美人
8. 四の五の父さん(その後の父さん)　9. 背負い込メンズ　10. リリックトリガー　11. 想い斬り煮っ転がし
12. 大器晩成マグマ　13. 決めの言葉
お気に入り度：９２点

2007年にリリースされた、スムルースのアルバム。
まず、このアルバムタイトルには笑ってしまいました。ある意味インパクトは抜群。
それだけでなく、曲タイトルの方も、このタイトルの数々からしてセンスがある。
本当に実力のあるアーティストってのは、曲タイトルからして
おっ！？と思わせるものがあるもんだなと、そう感じさせてくれました。

そして肝心のアルバムの中身の方は、まず１曲目は中華風のサウンドが印象的なポップスで
さらにサビ部分の「満たしちゃいな」「歌っちゃいな」という歌詞は
「チャイナ」とかけているのか！？と思わせる、そんな発想が面白い「幸福メダル」から始まり、
２曲目では、迫力のあるロックサウンドに加えて、所々に電話のプッシュホンの音が入る
「アンニュイ長距離テレフォンガール」などといったように、
この作品は、全編において曲の隅々にいろんな仕掛けが組み込まれていて、それが聴いてて面白いです。
歌詞もサウンドも細かいところまでじっくりと作りこんでいるのが分かる、完成度の高い作品だなと思いました。

そしてこの作品では、去年リリースのアルバムでやっていたような、軽快なポッブスだけでなく、
２、５、９、１２曲目などでは、見かけによらず（？）骨太なロックサウンドを聴かせてくれます。
さらには３曲目ではつじあやのさんとコラボ、６曲目では５分弱のインストといったように、曲種も多彩ですし、
そしてバラード曲では、失恋の悲しみを、ストリングスを取り入れたサウンドにのせて歌う
「ムーディー・ムーン・ダンス」が特に良かったです。
この曲の、ボーカルの徳田さんの、切なさ爆発の歌唱にはすごく胸を打たれるものがありました。

本当に100万枚売れても全然良かったのにと思える作品でした。なんでもっと売れないのか不思議なぐらいですね。