今日は、レビューを書くのにすごく時間がかかってしまい、ようやく完成したという、
こちらの作品を紹介したいと思います。遅くなりましたが、それだけ気合入れて書いたつもりです!




Re:ache

Re:ache



HIGH and MIGHTY COLORのラストシングル。
このラスト作品は、計4曲が収録されているCDと、そしてDVDとの2枚組作品となっています。



1曲目「Re:ache」
これから別々の道を歩む2人の姿を描いた、バラードナンバー。
優しい風が吹き抜けるかのような、穏やかな曲調と歌唱。
こういう雰囲気の曲は久しぶりですね。この曲ではユウスケさんも珍しく(?)穏やかに歌っています。
そしてやはりこの曲は、同時に、メンバーそれぞれが別の道を歩むことへの決意表明、
そして、この曲の歌詞と、さらにジャケット写真にも描かれた「手紙」というのは、
この作品が今まで支えてくれた人たちやファンに向けての、置き手紙・置き土産だったんだろうなと・・・
そんなことも同時に感じました。ラストシングルの1曲目に合う曲だったと思います。


2曲目「night light parade」
前曲とはうってかわって、これぞまさに新生ハイカラの曲だとでもいうべきな、激しい曲。
ライブをテーマにした曲でありながら、「嫉妬」「劣等感」「屈辱」などといった人間の陰の一面を描き、
それらを忘れようと、この夜のライブにて踊り狂う人々の姿が浮かんでくるかのような曲。
ヘヴィなサウンドに加えて、夜のミステリアスな雰囲気が曲全体から漂ってきています。
特に、上記の「嫉妬」「劣等感」などを「♪つらいでしょう・・・」と歌う、
この部分のHALCAさんの歌声にはしびれました。歌唱力的にも前作より上がっていると思います。
そして、ユウスケさんのラップも、このライブステージの熱狂にさらに火をつけているかのようで見事。
素晴らしい! これは文句無しの曲でしょう。1曲目よりもすごいですね。


3曲目「day dreaming」
まず曲の最初から、ユウスケさんの語り、それも、鬼気迫るかのような語りが印象的。
こちらもまた、激しくもダークな雰囲気の漂う曲ですが、
イカラの曲にしてはサビメロかちょっと印象に残りにくいかな・・・
でも、最後のシングルにしてまた新たな一面を見せたくれた曲でした。


4曲目「RED」
配信では既にリリースされていた曲を、ライブバージョンにて収録。
歌詞、そして曲全体から感じる、圧倒的なまでの疾走感が素晴らしい! カッコ良すぎです。
サビ直前の、HALCAさんとユウスケさんの歌声が交差するところなんてのは特に最高。
ヘヴィでありながら、それでいて今作の中では一番の、キャッチーさも持ち合わせている曲。
これは、言ってみれば、新生ハイカラ版の「PRIDE」みたいな感じの曲だと思いました。
それこそ、有名アニメ主題歌などに起用されてればデビュー曲並にヒットしたのではないでしょうか。
この曲は、2010年に聴いた全歌手の曲の中でもかなり上位にくること間違いなしの曲です。
最後の最後にして大傑作が誕生したといえるでしょう。


そしてDVDの方には、「Re:ache」と、前アルバム曲の「good bye」、この2曲のビデオクリップに加えて、
今年アメリカにて行われたライブ映像(これが実質ラストライブとなってしまいました)が、
なんと計8曲も収録されています。
ライブでは、まず客席の熱狂っぷりがすご過ぎ。みんな叫び過ぎ。そしてカメラ撮り過ぎ!
アメリカではカメラ撮影OKだったのでしょうか? それはともかくとして、
画面からでも、熱気と興奮が伝わってくるかのようなライブステージでした。


しかしそれにしても、CDは計4曲収録、DVDではPV2曲とライブ8曲が収録されていて、
これだけの内容で1575円という価格は、とてつもなくお買い得、良心的な価格といえるのではないでしょうか。
(これは、つい最近、2曲入りCDにライブDVD計8曲をつけて2800円もとるという某シングル作品があっただけになおさらそう思いました)
最後に、感謝の気持ちをこめての大サービスをしてくれたんだなと思いました。こんな言い方は変でしょうか?




今作をもってハイカラは解散することになってしまいましたが、やはり解散は早すぎたと思います。
HALCAさんの歌唱力は加入当時より確実に上がってるし、そして楽曲の方も、
まだまだバリエーションは尽きてないことが3曲目で分かるし、もちろん曲の質自体も全然落ちていないし・・・
とはいえ解散は本人たちで決めたことなので、新たな道へと進むメンバーのみなさんを暖かく見送りたいです。


今までありがとう、HIGH and MIGHTY COLOR