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ついに、去年11月から約半年以上に渡って続いてきた、2000年代の私的名盤アルバムレビュー企画、
「キングオブベストアルバム」の、最後の作品のレビューをする時がやってまいりました。
それでは、この企画の最後を飾るにふさわしい作品、いってみましょう!
- アーティスト: m.o.v.e,MOTSU,t-kimura
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
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6. THIS IS MY HEARTACHE 7. NAMIDA 3000 8. MISHA(SKIT)(インスト) 9. FREAKY PLANET 10. GIRL(YOU WANNA MOVE)
11. DISINFECTED GENERATION 12. 雷鳴-OUT OF KONTROL- 13. SAIL AWAY
14. FREAKY PLANET -ROSY MIX-REMIXED BY AKIRA YAMAOKA 15. GROOVY PLANET -LONDON STOMP MIX-
お気に入り度:98点
m.o.v.eの通算8枚目のオリジナルアルバム
これまで、トランス、ユーロビート、ロック、ゴシック、メタル、などといった
ありとあらゆる様々な音楽を融合させた作品を作り続けてきた彼らですが、
今作は、そんなm.o.v.eのこれまでの総決算といっていい内容のアルバムとなっています。
まず、ゴシック風のインスト曲から始まり、
そして2曲目「FADED〜色褪せたアルバム」では、聴きやすくも奥の深いゴシックメタルを聴かせ、
3曲目「ANGEL EYES」では、彼らの曲の中でもひときわ美しいメロディと、
yuriさんの美しい歌声が引き立った、切なげなポップスを聴かせ、
4曲目「DISCO TIME」では、タイトル通りのノリノリのディスコナンバーを聴かせ、
といったように、曲ごとに個性があり、そしてどれも魅力に満ち溢れています。
中盤では、デジタルロック風の曲が中心となり、これでもかとばかりに押しまくる。
そしてラストは原点回帰ともいえる、疾走感溢れるトランスナンバー「SAIL AWAY」で締める。
この構成も良いですし、また、これらどんなジャンルの曲であっても、
yuriさんのボーカル、motsuさんのラップ、t-kimuraさんの編曲という3つが合わさった曲の数々は
彼らにしか出せない世界観がありますし、そして同時に統一感があります。
ボーカルの2人の歌唱も力強いですし、また編曲がどれも素晴らしい。
前作前々作もそうでしたが、特にロック系の曲に対して、
ここまでキーボード、電子音の使い方がうまいグループは他にいるのだろうかとすら思います。
その中でも「NAMIDA 3000」「雷鳴-OUT OF KONTROL-」この2曲は凄過ぎとしか言いようがないです。
つくづく、どうすればここまで、熱狂的なまでに魂を揺さぶられる曲が作れるのだろうか・・・
ボーカル、ギター、電子音、ありあらゆるもの全てが一つになって、
そして何もかもを突き破って突進していくかのような、そんな曲が作れるのだろうか・・・
ただ作品全体では、バラード系の5.6曲目はやや弱いかなと感じてしまったのですが
(てかそもそも個人的に、彼らにはバラード系はあまり求めてないというせいでそう感じたのかもしれませんが)
それ以外は、完璧といっていい内容です。彼らの「ベストアルバム」といってもいいぐらいの内容です。
つくづく、5thアルバム「DECADANCE」から、この8thアルバム「GRID」、そしてシングル「SPEED MASTER」、
そして10周年ベストの「m.o.v.e 10th Anniversary MEGA BEST」までの、この約4年間は、
神がかり的といってもいいぐらいのすさまじい作品の数々だったです。
最近はダンスナンバーのリリースが続いていますが、やはりまたこの頃のような路線の曲も作って欲しいですね。
以上これにて、2000年代リリースの、キングオブベストアルバムのレビューは全て終了いたしましたが、
しかし、これで終わりではありません。
この企画の最後を締めくくる、「私的殿堂入りアルバム紹介・ベスト50」を現在製作中でございます。
それにてこの企画は完結です。完成まで、しばらくお待ちください。