今日は、個人的に前からお世話になっている人に勧めてもらったという、
そんな作品のレビューをしたいと思います。では、いってみましょう。








濃縮茶汁

濃縮茶汁

1. 変わり続ける君へ 2. 赤色2号 3. ビバ俺 4. 愚の骨頂 5. おはようおじさん 6. 唾
7. 愛の勘違い 8. あなたはとても美しい 9. 猿男 10. 見返りにギャフン! 11. 公の場
12. おんぶ 13. スッカラカンのペロンペロン 14. ホープ
お気に入り度:89点





2002年にリリースされた、4人組ロックバンド、ザ・茶番のメジャーデビューアルバム。
インディーズ時代のアルバム達に収録されている代表曲を集めた、実質ベストアルバム的な内容となっています。


もともとこのバンドは2001年に、タレントのヒロミさんとコラボした
「THEヒロミと茶番」というグループの形でメジャーデビューをしたわけですが、
このグループの曲が、当時私が好きだった「ファイトマネー」という番組のエンディングに使われていて、
その曲がすごく良かったことだけははっきりと覚えていました。
そして最近になって、とある人に勧めてもらったのがきっかけで、
このザ・茶番としてのアルバムを聴いてみました。


まず聴いて感じたのが、思ってたよりスローテンポな曲が多いということ。
THEヒロミと茶番の曲は、もっとガンガン勢いを感じるロックというイメージだったのが、
このアルバムでは前半を中心に、じっくりと聴かせる曲が多かったのが意外でした。
それも、雰囲気がどことなく歌謡曲、いやむしろ演歌な感じがする、コテコテのロックが多かったです。
もちろん7、9、11、12曲目のような、期待通りの勢いのある曲も入っていて、
私的には、最近のクールでカッコ付けた(?)ロックバンドよりも
むしろこういう、いかにも熱いって感じるバンドの方が好きなので、これは気に入りました!
曲もさることながら、歌詞が良いです。
男気あふれる歌詞から、ユニークな歌詞まで幅広いですし、
曲タイトル通りの、合成着色料についての風刺が込められた「赤色2号」や、
子供の頃近所にいた、変わったおじさんのことを歌った「おはようおじさん」などは特に面白い曲だと思いました。
ただ個人的には、前半にもハードな曲が入っていれば、それこそ、
THEヒロミと茶番の曲の「イッテコイノチャラ」「奇跡の起し方」が収録されてたら
お気に入り度が95点超えてたかもしれないですね。


このバンドはご覧のように、2001年当時はヒロミさんとのコラボで話題になり、
そして満を持してこのメジャーデビューアルバムもリリースし、まさに、さぁこれからだという時、
そんな時に残念ながら活動休止してしまったらしいです。
これは、正直もったいないなと思いました・・・
今こういう感じの音楽をやっているバンドは少ないように思うので、なおさらですね・・・






(曲は1分過ぎぐらいからです)