■
では気をとり直して、今日は2003年のキングオブベストアルバム、その2の作品をレビューしたいと思います。
こちらも私的にはこの年を代表する作品でした。では、いってみましょう。
- アーティスト: move
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/09/10
- メディア: CD
- クリック: 27回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
6. ON THE SPEEEEEDWAY 7. It’s only love
お気に入り度:98点
m.o.v.eの通算5枚目のオリジナルアルバム。
それまではトランス、エレクトロ、ユーロビートといったような音楽をやってきたグループが、
この作品にて、まさかのハードロック方面へと舵を切った、そんなアルバムです。
今回の作品を一言で言うなら、電子音を多用したハードロック、メタルとでもいうべきでしょうか。
というか、そんな一言では片付けられないぐらいの、複雑かつ重厚な音作りの数々。
まずはゴシック音楽のようなインスト曲「DECADANCE」から始まり、
そして2曲目は、出だしはスローテンポなポップス、
そこからサビで一気に、ハードなギターの音とキーボードの音とラップが絡み
何ともいえない独自の世界を作り出している「Painless PAIN」、
この時点で、もう完全に引き込まれました。
そして3曲目からは、さらにヘヴィさを増したギターサウンドに、
そのバックで鳴り響く電子音、そしてmotsuさんのラップ、
これはいわゆるゴシックメタルともいえるような、すさまじい迫力のサウンド。
その中でも曲タイトル通りの、世界の終わりを歌った「WORLD’S END -Rebirth-」
これは本当にすごい! 重厚かつシリアス、もう圧倒されました。
そしてこのアルバムのクライマックスと言っていいのが、6曲目。
ユーロビート的な疾走感溢れるシンセの音、
そして、それを上回るぐらいの勢いでバックに鳴り響くギターの音、
これぞまさにユーロビートとロックの融合といっていいような、
高揚感、疾走感抜群の超名曲「ON THE SPEEEEEDWAY」。
これは以前にも、私が高速道路で聴きたい曲ナンバーワンとか言いましたが、
それぐらいに魂が高ぶる、そして煮えたぎってくるかのような、すごい曲といっていいでしょう。
これぞ、唯一無二の音楽。洋楽を探してもこんなすさまじい音の数々を作っているグループは
そうそういないのではと思います。
さらに、これだけ重厚で複雑な音作りをしながらも、メロディがどれも良いというのもすごいです。
J−POPファンにも聴けますし、ロックファンにもおすすめしたい、そう思える作品です。
しかもその後、これをも上回るとんでもない作品が作られたというんだから・・・