2000年のキングオブベストアルバム、さらにもう1作取り上げたいと思います。
この作品は、既に他の音楽ブログなどでも絶賛され尽くされている作品で、
なのでこのブログで取り上げてもほとんど同じような感想になるので、ここで書く予定はなかったのですが、
しかしやっぱりキングオブベストでこれを紹介しないのはおかしいだろと思ったので、レビューしたいと思います。では、いってみましょう。






ラプンツェル

ラプンツェル

1. けもの道 2. 水鏡 3. 熟れた罪 4. 雲路の果て 5. 白い狂気 6.’Twas on my Birthday night
7. 樹海の糸 8. ねないこだれだ 9. かがり火
 10. ポロメリア 11. 海原の人魚 12. しなやかな腕の祈り
お気に入り度:99点





Coccoの3rdアルバム。その綺麗で美しい歌声と、
その音楽に込められた激しさと優しさ、そして人間の持つ醜さと美しさ、
それら全てが表裏一体となったような曲の数々は、まさに圧倒的。
まるで神が憑依しているかのかのような作品です。


激しいロックサウンドと、魂の叫びそのものの歌声が響き渡る
「けもの道」「雲路の果て」「かがり火」、
可愛らしい曲調と歌唱で「骨も皮も剥ぎ取って」と歌う「白い狂気」、
オルガンの音が印象的な、まるで童謡のような曲調にのせて、
「わたしなんか死ねばいいと思ってた でもどこかでわたしだけが生きのびることだけ信じてきた」
と歌う「海原の人魚」などといった曲を初めて聴いた時は、本当に衝撃的だったです。
その一方で、穏やかな曲調にのせて優しく歌いかける
「ポロメリア」「しなやかな腕の祈り」、の2曲には、
本当に心の底から癒される・・・ そこには壮大なまでの愛を感じる。
もはや私なんかがレビューするのはおそれ多いと思うぐらいの作品です。


このアルバムを聴いた当時は、私はまだ高校生で、
これが好きだったことについては他の人には言えなかった、いわゆる隠れファンでしたが・・・
しかし今でもやっぱり、日本で天才だと思うアーティストを挙げるなら、
真っ先にCoccoさんの名前を挙げますね。






Cocco「ポロメリア」