早くも予定より間隔が空いてしまいましたが・・・ てかこんなペースでは年内に終わらないですね。
2000年のキングオブベストアルバム、2つ目に取り上げるのは、この作品です。





ザ・コブラツイスターズ

ザ・コブラツイスターズ

1. 東西南北 日本の空 2. サクラサク 3. 運命船サラバ号出発 4. 君の目に 5. 夢の旅人
6. 光と瞬間のブルース 7. ギラギラ太陽たち
 8. 月を追い駆ける夜 9. 路地裏の宇宙少年
10. 去りゆく君へ
 11. 嵐に住む人 12. おひるね
お気に入り度:96点






鹿児島県と沖縄県の県境にある島、与論島出身のボーカルの川畑アキラさん率いる、
ザ・コブラツイスターズの1stアルバム。1stにしてすごい作品を作ってくれました。
このバンドの最大の特徴は、島唄の要素や、和の要素を取り入れたバンドサウンド
1曲目からいきなり大傑作、三線の音が絶妙にからむロックナンバー「東西南北 日本の空」、
この曲は私的旅に出たくなる曲No.1といってもいいぐらいの、超名曲ですね。
さらには、青森ねぶた祭を思い出させるような、祭囃子とロックを絶妙に融合させた、
迫力満点のナンバー「嵐に住む人」。この曲も本当にすごいです。まさに彼らにしか出来ないような曲。
他にも、琴の音色が印象的な桜ソング「サクラサク」や、
島唄テイストの「君の目に」といった、和の要素を感じるナンバーから、
ストレートで熱いロックナンバー「ギラギラ太陽たち」「路地裏の宇宙少年」、
そしてバラード曲の「光と瞬間のブルース」「去りゆく君へ」といった曲まで、
幅広いジャンルの曲を歌い、そしてそのどれにおいても質が高いです。
何よりこのアルバムからは全編通して、歌の魂というものを感じる。暑苦しいぐらいに、熱さを感じます。
またこのバンドは、いわゆるラブソングがほとんど無いというのも特徴です。
今の10代女性にウケる恋愛ソングを歌うような歌手とは何から何まで全く正反対のタイプといっていいでしょう。
つくづく、こういう歌手が売れずに消えていってしまうような今の日本の音楽シーンは本当に残念です。
2008年に惜しまれつつも解散、もうこのようなバンドはメジャーシーンには二度と出てきてくれないのだろうか・・・






ザ・コブラツイスターズ「運命船サラバ号出発」