今日は、かなり前の作品になりますがこちらのCDレビューを書いてみたいと思います。




1. 飛び立てない私にあなたが翼をくれた 2. ジューンブライド〜あなたしか見えない〜
3. 君の愛に包まれて痛い 4. 愛のワナ 5. 夏のフォトグラフ 6. 君の中に僕の居場所を探したい
7. もう自分が自分に嘘をつかないように
 8. 明日に降る夢よ 9. 100もの扉 10. 空飛ぶあの白い雲のように
11. Everybody Jump 12. Fall in Love 13. 愛言葉 14. Honey
お気に入り度:90点




先日、解散が発表された、三枝夕夏 IN dbの3rdアルバム。
解散惜別ということでレビューしてみたいと思います。
個人的にはこの3rdアルバム前後の頃の作品が、一番好きでした。
イントロからラストのコーラスまで全て含めて、バンドとしての
一体感を存分に感じる「飛び立てない私にあなたが翼をくれた」、
恋に落ちていく姿を、可愛くもどこか気だるい感じのボーカルとサウンド
見事に表現した「君の愛に包まれて痛い」、この前半の2曲は特に素晴らしいです。
さらにバラード曲についても、岩田さゆりに提供した曲のセルフカバーである
「空飛ぶあの白い雲のように」は名曲。オリジナルよりもこちらの方が好きです。
それ以外の曲も、痛快なパンクナンバーの「愛のワナ」「Everybody Jump
キャンディーズあたりが歌ってそうな昭和歌謡っぽい雰囲気の
「君の中に僕の居場所を探したい」、レトロな感じの洋楽テイストナンバー
「Fall in Love」などといった曲はどれも名曲で、
とにかく多彩で聴いていて面白い作品だと思いました。
スト2曲などはどこかB級っぽい感じもしますが、それもまた良い。
ボーカルの三枝さんの歌唱は決して抜群にうまいという感じではないですが、
優しい歌声で、これらの多彩なバンドサウンド曲を歌っているという
この音楽センスについては他のバンドにはないような魅力があると思います。

ところがこの作品、というかこのバンド自体が、一部の音楽レビューサイトではあまり良い評価を受けてない、
それどころか一部では不当な評価を受け続けていた気がしたのはとても残念でした。
(このブログでは「あの人たちがそう言ってるから私もそう評価する」的なことをするつもりは一切ありません)
本当、捉え方の問題なんでしょうね。私は今までの先入観とか無しで聴いてみたところ、見事にハマりましたから。


ここ最近の曲は個人的にはちょっと微妙でしたが、解散となるとやっぱり惜しいですね。






三枝夕夏 IN db「君の愛に包まれて痛い」