今日は、私が10代の頃からずっと聴いてたバンドだったのにそういえば今まで作品を一度もレビューしたことがなかったという、
そんなバンドのニューアルバムのレビューを書いてみたいと思います。


てかこのブログで作品をレビューするよりも早く、ライブレポートを書いてしまいましたけどね!
それでは、いってみましょう。





45°

45°

1. ANACONDA 2. 部屋とTシャツと親父 3. レフリー大暴走 4. アドレス変更 5. TIGER BIKINI
6. チャーリーママ 7. CHE 8. DEATH GAME 9. 大家さん 10. 森のくまさん 11. プライド
お気に入り度:93点






今年10月にリリースされた、SEX MACHINGUNSのニューアルバム。
これまで度重なるメンバーチェンジ、ソロ活動、そして解散したと思ってたらいつの間にか復活してたりという
そんな目まぐるしい展開に、ここ最近は少しついていけてなかったのですが、
今年に入ってからカラオケのJOYSOUNDにて「プライド」のPVが期間限定で配信されているのを見まして、
その曲がすごく良かったので、久々にニューアルバムを買って聴いてみました。


まず感じたのは、今作は、以前までの印象とは違い、
3.8.11曲目などに代表されるように、男らしさ、硬派さを感じるような歌詞が増えたと思いました。
今までも決してそういう曲が無かったわけではないですが、
今作はいわゆる正統派のメタルバンドが書く歌詞に近いような、そんな曲が増えたと思いましたね。
その中でも、硬派さとコミカルさが見事に融合したような曲「レフリー大暴走」は素晴らしい!


しかしそんな中でももちろん、今までと同じような、いわゆる色モノ的な路線の曲もあり、
2曲目の「部屋とTシャツと親父」は、初聴きで爆笑してしまいました。
さらには5曲目の「TIGER BIKINI」は、とてつもなくキャッチーなメロディに、
ラムちゃんは雷様なのか羊なのかと問いかけるというシュールな歌詞という組み合わせが、
なぜだか完全にハマってしまいました。こんな曲は、まさに彼らにしか作れない曲といっていいでしょう。


また今作は、フレーズの繰り返しが多いのも特徴です。
10曲目の「森のくまさん」なんてのはまさに象徴的。
「森のくまさん フランス生まれ」と「ボンジュール」、ほぼ9割方この内容で4分半も曲をやってしまっている。
ここまで、まぁいってみれば中身ペラペラな内容で、4分半も真剣に熱唱、演奏されると、もはや逆に面白い。
ある意味見事なまでの曲だったと思います。


このように歌詞は今作も多様性にあふれている一方で、
アレンジの方は、全編通して正統派な感じです。
でも個人的には、前ベストアルバムの「golden hammer black」のような、
メタルサウンドにプラスαがあるようなアレンジの曲も聴きたかった気もします。


それでも、久々に聴いてみて良かったと思える作品でしたね。
すっかりベテランの域に達したバンドですが、まだまだこれからもがんばって欲しいと思います!