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今年に入ってから、CDアルバムレビューをまだ1回しか書いていないことに気づきました。
忙しくてなかなか書く時間もCDを聴きこむ時間もがなかったんですが、
ついに・・・ この作品のレビューを書く時がやってきました。
いろんな意味で、すごい、すご過ぎるとしか言いようが無い作品に出会ってしまいました。
もう今年の年間私的アルバムランキングの1位は、これで決まったでしょう。
きっとこれを越える作品は出ないでしょう!
それでは、レビューにいってみたいと思います。
- アーティスト: 北出菜奈
- 出版社/メーカー: SME Records
- 発売日: 2009/03/11
- メディア: CD
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6. エーテル 7. Under Babydoll 8. Lamia 〜VIVACE Ver.〜 9. PUNK&BABYs 10. She Bop 〜Bondage Ver.〜
11. SUICIDES LOVE STORY 12. My Dear Maria.
お気に入り度:100点!!(勢いで満点つけてしまいました)
北出菜奈さんの3rdアルバム。ゴスロリクイーンとして一部では有名な歌手で、
ここ最近はロック色の強い曲を歌っている印象でしたが、アルバムを聴くのは実は今回が初めてでした。
ちなみに、今回このアルバムを聴くきっかけとなったのは、
友達がカラオケで「月華-tsukihana-」という曲を歌ってるのを聴いて、これは良い!と思ったからです。
で、聴いてみたんですが、これがもう・・・
1曲目の「解放」の時点から、度肝を抜かれました。
ギターサウンドをバックに、ひたすらブツブツとつぶやき続け、
そして、「抱いてーーっ!」「そのままーーっ」「アーーンギャーーーーーッ!」 叫ぶ! あえぐ!
もうなんていうか、こんな曲聴いたことがない! すさまじいです!
そして2曲目は、ゆったり、ジワジワとくるような感じのロックサウンドにのった、
力強くも、どこか妖しげな歌唱が・・・ これがまた素晴らしいです。
間奏では「ハァ・・ハァ」と息をあらげ・・・
そしてラストでは「アーーーーーーーッ!!」 絶叫! またしても叫ぶ! あえぐ!
とにかくこのアルバムは、全編通して、叫ぶ、吠える、あえぐ、悶える・・・
特に、シングル曲よりもアルバム曲がすごいです。
5・10曲目なんてまさに異様なテンション。狂気すら感じる。
全体を通して、ダークなテイストが入ってるのもまたいいですね。
ハードロックを、ゴスロリクイーンが歌うとこうなるのか・・・って感じです。
(といっても私は、ゴスロリってのがどういう意味かすら完全には分かってないんですが)
しかしその一方で、シングル曲である3・4・9・11曲目も、これがまたすごく質が高いです。
シングル曲に関しては叫び声は割と抑えめで、キャッチーに作られている感じです。
その中でも特に、タイトル通りといっていい痛快なパンクナンバー「PUNK&BABYs」は最高!
「♪負けないでベイビー 負けって認めたりしないで」
「♪いこうぜ逆境へダイブして」
って歌詞に、聴いてて元気をもらいますね。
あと、ハードな曲だけでなく、4・6・8曲目といったバラード曲も質が高いのが素晴らしいです。
まさに捨て曲が1曲もないアルバムです。
ここまで全曲が文句無しに素晴らしいアルバムってのは、1年に1度あるかないかレベルですね。最近ではハイカラの「参」以来か?
いやもう、本当たまらん・・・ たまらんとしか言いようがないっす・・・
ただこのアルバム、絶対に万人ウケはしないでしょう。
残念ながら、今の音楽シーンでは、これが売れる姿は想像がつかないです。
個人的には100点満点なんですが、人によっては1曲目の時点でドン引きするかもしれませんし・・・
でも、この熱唱、絶叫っぷりは本当にすごいので、
そういう感じの音楽が好きな人は、ぜひ聴いてみることをおすすめします。
あと、あえぎ声が好きな人もぜひ聴いてみることをおすすめします。
このブログを見ている人にも、きっとそういう人はいるでしょう!
「PUNK&BABYs」
「月華-tsukihana-」