そんなことを思った今日。



高校野球の奈良大会の決勝、斑鳩法隆寺国際×天理。テレビで見てました。



先日の日記にも書いた通り、奈良県夏の高校野球は、ずっと天理と智弁学園ばかりが優勝し続けているという結果になっています。
いつかそんな強豪高校を倒すようなドラマも見たい・・・ かれこれ20年間ずっと思い続けていました。



そして、決勝のこの試合。
なんと、6回終了時点で、春の甲子園に近年2度出場も夏は勝てば初出場の、斑鳩が3−0でリードしていました。
この時点では、正直俺はまだ全然斑鳩が勝てるとは思ってませんでした。
途中まで強豪校相手にリードはもう20年もの間、イヤというほど見慣れた光景ですから。
案の定7回裏に天理に2点を返され、なおも2アウトランナー3塁1塁、しかしこの同点逆転のピンチはなんとか斑鳩のピッチャーが踏ん張りました。
この時点でも正直俺はまだ全然斑鳩が勝てるとは思ってませんでした。



そして8回裏、またも2アウト3塁のピンチ。俺は「あぁ・・・終わったかな・・・」と思いました。
しかし、なんとここで天理のバッターが打ったピッチャー前への強烈な当たりを、斑鳩のピッチャーが超ファインプレイでナイスキャッチ!!
見事ピンチを脱出しました。



正直、この8回裏終了時点で俺は「ひょっとしてら勝てるかも・・・・」と思ってしまいました。
10%ぐらいの確率で、「勝てるかも・・・」と思ってしまったんです。3−2でリードはわずか1点にもかかわらず・・・



そしてその3−2のまま試合は9回裏の天理の攻撃に。斑鳩はここでピッチャーを2番手に交代です。
この監督の采配は、個人的には納得の采配だと思いました。
普通にそのまま続投させたら逆転サヨナラ負けだなと俺は思いましたから。
夏の奈良大会、そんな普通の采配をしてては強豪校相手に勝てるわけがないんです。実際どこもこれまで普通にやって勝ててないんですから。
投手交代という、一種のバクチをするのは当然だと思いました。



そして、その2番手ピッチャーは天理の先頭バッターをライトフライに打ち取る!



・・・正直この先頭を打ち取った時点で、俺の「勝てるかも・・・」という気持ちが10%から、20〜30%ぐらいに上がってしまいました。
奇跡が起こるかもと、本当に思ってしまったんです・・・



そして奇跡まであと2アウト。そして天理の次のバッターが放った打球は、完全に打ち取った内野ゴロ!



しかし、これが変なバウンドになってしまい、斑鳩のショートが打球をつかむも、
1塁には間に合わず内野安打・・・・ 斑鳩にとってはなんて不運な・・・・



そして次の天理のバッターに、レフト前ヒットを打たれる。天理の選手の好走塁もあり、1アウト2塁3塁。
いつの間にやら、あっという間に逆転サヨナラ負けのピンチ。



斑鳩ベンチは次のバッターを敬遠して満塁策に出る。内野は前進守備を敷く。



そして1アウト満塁で、次の天理のバッターが放った打球は・・・・内野ゴロ!



・・・かと思いきや、この打球が高くバウンドし、
前進守備のショートの頭をわずかに越える逆転サヨナラタイムリー・・・・








強豪校相手に全力で正々堂々と挑んだ、斑鳩法隆寺国際の夏、ここに終わる・・・・






両チームとも本当によくがんばりました。まさにお互い全力を出し切った、近年の決勝では一番の好ゲームでした。




しかし、俺はどうしてもこの気持ちを抑え切れませんでした。
この試合内容でも勝てなかった斑鳩法隆寺国際が、本当に不憫に思えてたまらないです・・・・・


この内容でも勝てないなんて・・・9回裏、まともなヒットは1本しか打たれていないのに逆転サヨナラ負けなんて・・・・


これで勝てなかったら、もう永久に奈良から夏の初出場校(もしくは37年以上ぶりの出場校)が誕生するというドラマは起きない、
もうそういう運命にあるのかなとすら思ってしまいました。そんな試合・・・



勝負の世界は、時に恐ろしいほどに残酷です。






最後に。もし天理のみなさんや天理ファンがこの日記を見ていたら不愉快に思えたかもしれません。申し訳ないです。
そんな斑鳩の分までがんばってください。


この日記では、すべてのがんばる高校球児たちを応援したいです。