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博多には、俺のおじいちゃんとおばあちゃんが住んでいます。
なので年1回はその親戚の家に帰省しています。
俺はそれをいつも楽しみにしています。
おじいちゃんとおばあちゃん、それに博多という街が俺は大好きです。 それに博多ラーメンと明太子も大好きです。
単調な生活のなかで、この街に帰ると俺はいつもどこか元気をもらったような気持ちになります。
まさに第2の故郷ですね。
しかしおじいちゃんとおばあちゃん、年なので2人とも体の状態が良くないです。
この前おばあちゃんは、お医者さんからは「今すぐタバコをやめないと、今年限りで死にます」と宣告されてしまいました。
肺とかの呼吸器系がもうボロボロらしいです。
思えば、いつも2人ともタバコを吸いまくっているからなぁ・・・ ちなみに俺の家族の中でタバコを吸う人はいません。
そして禁煙のため、おばあちゃんは1週間病院に入院することに・・・・
そして退院いたしました。今度こそタバコをやめると・・・
しかしそれから一週間後、俺の母が博多に電話して聞いた話によると、
おばあちゃんはまたタバコを吸っているらしいです。
「おばあちゃんはもう年だから、十分に動けない、だから他にやることがない、やることもなくさびしいから、ついタバコを吸ってしまう・・・ もうニコチン中毒だし仕方がない」
「別に今年中に死んでもいいや」
おばあちゃんはそう言っているそうです。
・・・・もう、今年限りなんですか?
確かにさびしくて他にすることがない、そのやるせなさは痛いほど分かります。
でも・・・・・・・・
俺はもうおばあちゃんの元気な姿は見られないんですか?
俺が今まで元気づけられた博多というこの街、第2の故郷にも、
もう2度と会えなくなってしまうんですか?
すべては「タバコ」という名の悪魔によって・・・
悲しすぎる。