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6. mirror garden 7. Command+S 8. Χ-kai- 9. サ・ヨ・ナ・・・ラ 10. beat 11. 聞こえる
12. 開け!ソラノオト 13. 地球-TERRA-
お気に入り度:92点
KOTOKOの5thアルバム。
今作は、直近のシングル曲を全て未収録にして全曲オリジナル曲によりアルバムが作られました。
その点からも、やはり彼女からは並の歌手とは違う職人気質を感じますが、
今までのアルバムの中でもトランス色が最も強かった前作に比べると、
今作はサウンドに多彩さを持たせつつも全体的にはJーPOP寄りの作風になりました。
しかしそれでもこの作品には、アルバムタイトルや曲タイトルからも分かる通り、
宇宙、そしてこの地球の息吹を感じるかのような、スケール感のある楽曲が多いです。
特に終盤3曲の出来は素晴らしい。優しい歌声と歌詞に癒されるバラード曲「聞こえる」、
大空に向かって羽ばたけるかのような開放感を感じるアッパーチューン「開け!ソラノオト」、
そして最後は、世界平和への願いが込められた壮大なバラード曲「地球-TERRA-」にて締めくくる、
この構成は完璧といっていいでしょう。
また今作では、2、3、7曲目にて、主にニコニコ動画で活躍している同人音楽の作家たちが
曲を提供しているというのも大きな特徴です。
ファンタジーな世界が広がる「☆-未来-列車-☆」や、サビでバンドサウンドを全面に押し出した
「メーテルリンク」は、KOTOKOさんの曲の世界観とうまくコラボできた作品だったと思います。
ただ、これぞI'veの作家が作るトランスといった感じの1曲目と比べると、2曲目は同じ電子音楽系でも
音の作りが違うのが分かり、今までなら初音ミクが歌ってそうな曲ともいえるため、
その点でこの作品はアマゾンのレビューでも賛否両論あるようですが、私的にはこういうのも全然あり。
むしろ、ニコ動のトップアーティストはやはりさすがだなといえるほどの、
特に歌詞や楽曲アイデア面でレベルの高い音楽をやっていると思いますし、
そういう人達が作る音楽と一般人が聴く音楽との垣根が低くなって欲しい。
こういうレベルの高いアニソンアーティストやニコ動アーティストたちが広く活躍することによって
今のJーPOPシーンを変えて欲しい、全体のレベルを上げて欲しいとすら思う。
なのでこういう形のコラボや楽曲提供はこれから更にどんどん広がればいいと思います。
どこ出身であろうと良いものは良いと広く世間で評価されて欲しいです。
ただアルバム全体としてのまとまりは、前作の方が上だったです。
今回初起用となった作曲家が何人もいたせいかもしれませんが
それでも、やたら長い上にキャッチーさに欠ける7曲目は何とかならなかったのか・・・
アルバム中盤がやや弱く感じてしまったのが惜しいです。
それでも、その辺にありふれているポップス作品よりは、断然この作品をオススメしたいです。
特に歌詞の質の高さは今作も折り紙つきと言っていいですし、さらにサウンド面においても
聴き込むほどに深みを感じる、そんな曲の数々が詰まった作品といっていいでしょう。
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- アーティスト: 中島みゆき
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2011/11/16
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 90回
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7. ばりほれとんぜ 8. ギヴ・アンド・テイク 9. 旅人よ我に帰れ 10. 帰郷群 11. 走
お気に入り度:90点
中島みゆきの通算38枚目のオリジナルアルバム。
ドラマ「南極大陸」の主題歌となった先行シングル曲「荒野より」がそのままアルバムタイトル曲となり、
そしてアルバム全体でも、まさにこの広い荒野で歌う彼女の姿が目に浮かんでくるかのような作品となっています。
今作を聴いてまず感じたのは、特に3、7曲目などで、前作のアルバムで影を潜めていた
荒々しい一面が戻ってきた。サビの部分は一度聴いただけで忘れられないインパクト。
こういう曲と、穏やかな曲とのバランスがアルバムの中でうまくとれた作品になったというのが
前作に比べて今作の一番良かった点だと思いました。
しかし前半の曲が後半に比べると弱い気がしたのが惜しい。アルバムタイトル曲の「荒野より」も、
いかんせん歴代のドラマ主題歌が「銀の龍の背に乗って」「旅人のうた」「空と君のあいだに」
などといった大傑作揃いなだけに・・・ それと比べるとどうしてもハードルが上がってしまう。
だがその一方で後半の曲の数々はどれも素晴らしいです。
むしろ、ラスト3曲こそがこの作品の真骨頂といっていい。
この荒涼とした大地の上で生きる人たちの姿を歌いあげているかのような、スケール感のある楽曲たち。
特に最後の「走」には感動。これぞ、この広い世界で生きる全ての人たちへ向けた、人生の応援歌。
こういう曲の数々を待っていた。まだまだ衰え知らずということが感じられる作品で良かったです。
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- アーティスト: 中島みゆき
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: CD
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4. ハリネズミだって恋をする 5. 小さき負傷者たちの為に 6. 夢だもの 7. サメの歌
8. ごまめの歯ぎしり 9. 鷹の歌 10. 負けんもんね
11. 雪傘(ボーナストラック) 12. 愛だけを残せ(ボーナストラック)
お気に入り度:80点
中島みゆきの通算37枚目のオリジナルアルバム。
タイトル通り、今作は動物園というコンセプトによって作られた作品で、
人々の姿を動物に例えた歌詞の比喩表現のうまさが光る作品となっています。
過去36枚もオリジナルアルバムを作りながら、まだこのような新しいアルバムのアイデアが湧いてくる、
これはつくづく天才としか言いようがないと思います。
さらに、今作は「ソフトロック」というコンセプトも掲げられた作品となっていますが、
一方で荒々しい曲がほとんど無いため、個人的にはおとなし過ぎる印象も持ってしまいました。
シングル曲「愛だけを残せ」も、このアルバムに収録されたバージョンではうって変わって
アレンジも歌い方も穏やかで、全く違う印象の曲となっていますし、
その点、今作は同じロックでも前々作の「I Love You, 答えてくれ」とは対照的な作風といえるでしょう。
そんな中でも特に印象に残った曲は、今までの人生に後悔しつつも前向きな世界観が素晴らしい「今日以来」、
サビの盛り上がりが今作一番の「まるで高速電車のようにあたしたちは擦れ違う」、
ラテン風味のアレンジが利いた「ハリネズミだって恋をする」などでした。
しかし、やはり彼女のアルバム作品は、優しさと激しさが表裏一体となった作品こそが
真骨頂だと思ってますので、次回以降はそういう作品を期待したいです。
とはいえこの作品も、歌詞やコンセプトの質の高さはさすがの一言なので、大いに聴く価値はあるでしょう。
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- アーティスト: the 武田組
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2011/06/08
- メディア: CD
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8. バッチ来い人類 9. 思い出経由 10. フォーエバーヤング 11. 約束の歌
お気に入り度:92点
北海道を拠点に活躍しているインディーズバンド、the武田組の2ndアルバム。
前作に続いて今作も、ロックやフォークをベースとしながらも、
彼らにしか作れないような曲の数々が詰まったアルバムとなっています。
この作品はまず何より、歌詞がすごく共感できる。
そして楽曲から伝わってくる、ボーカルの武田さんの生き様に共感できる。
不器用でもカッコ悪くても、ひたむきに頑張る熱い思いがこの楽曲、そしてこのCD作品全体に込められている。
このCDアルバムを開けると、まず真っ先に目に見えるのは、CDの盤面に描かれたダルマの絵。
そしてCDを取り出すと、その向こうにはダルマを持つ武田さんの姿。
これには、たとえ倒れても何度でも起き上がってやるんだという決意を感じますし、
さらに歌詞カードの1ページ目をめくると、そのバックにはうっすらと大きな文字で
「華は無いけど愛はある 愛で咲かせる唄の華」というキャッチフレーズが描かれている。
これにもまた男気が感じられるし、心を打たれてしまう。
このように、もはや曲以外の面においても全てが共感できる。
曲の出来以上に応援したい、そして共に人生を頑張っていきたいと思う。
私にとって彼らはそんな存在になってしまいました。
もちろん肝心の曲の出来の方も、心に響く曲ばかり。
1曲目にしてミュージシャンとしての自己紹介、そして決意表明が聴ける「今夜も俺は…」、
切なさと夏の熱さを存分に感じるバラード曲「コモレビ」、
スカのリズムにのせて、どんな歩き方でもいいから未来に進めと歌う「カニ歩き」、
生きることのつらさや弱い一面を歌った、ギター1本での弾き語りナンバー「わけよ」、
青春時代の懐かしい記憶が思い出されホロリとさせられるミディアムナンバー「思い出経由」
などは特に共感度の高い曲です。
さらに、2曲目の「すたれ空」なんかでは、サビの歌詞で「バスト・ウエスト・ヒップ」と連呼しながらも
いやらしさは感じずそれどころかキャッチーなのはやはり武田さんの人柄ゆえか。
「バッチ来い人類」では野球関連のフレーズの使い方もうまいですし、そして収録曲の最後にアンコールという
ボーナストラック的扱いになっている「約束の歌」は、なぜこれがアンコール扱いなんだと思うぐらい、
シンプルな歌詞ながらも力強さを存分に感じる素晴らしい曲です。
これこそが、熱いロック魂がこもった作品。
どうか北海道だけではなく全国で活躍して欲しい! 早くライブにも行ってみたいです。
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久しぶりの更新となりましたこの企画。
なんか、一部ではもう終わったと思われてるみたいですが終わってません。必ず最後まで完走します。
なおコメントが明らかに今までより短くなっているのにはツッコまないで下さい!
ZARD
1.負けないで
2.マイフレンド
3.愛は暗闇の中で
コメント:初めて聴いた時から、なんて声が綺麗な歌手なんだろうと思ってました。
1位2位の曲はこれからもずっと残したい説明不要の名曲。
SURFACE
1.なあなあ
2.なにしてんの
3.ゴーイングmy上へ
コメント:歌唱もメロディの振り幅も豪快な感じが良かった。シングル曲はどれも名曲揃い。
三枝夕夏 IN db
1.君の愛に包まれて痛い
2.飛び立てない私にあなたが翼をくれた
3.CHU☆TRUE LOVE
コメント:バンドサウンドを中心としながらもオールラウンドな楽曲と、優しい声質が良かった。
特に3rdアルバムは個性あふれる素晴らしい作品でした。
サザンオールスターズ
1.エロティカ・セブン
2.マンピーのG★SPOT
3.愛の言霊 〜Spiritual Message
コメント:我ながらなんてひどい選曲だ。
もともと海とか湘南とかにはそれほど興味無いし、断然こういう曲の方が好き!
サンボマスター
1.できっこないを やらなくちゃ
2.世界を変えさせておくれよ
3.美しき人間の日々
コメント:最近ベスト盤を聴きましたがさすがベストなだけあって素晴らしい曲ばかりでした。
これは早く曲を覚えてそしてカラオケで思いっきり叫びたい!
Sea-Saw
1.あんなに一緒だったのに
2.黄昏の海
3.君がいた物語
コメント:アルバム1枚しか聴いたことないですが、さすがの芸術性。
JITTERIN'JINN
1.夏祭り
2.アニー
3.プリプリダーリン
コメント:数少ない地元出身バンドなので応援したいところなのですが、
今でも活動してるのなら公式サイトぐらいはちゃんと更新して欲しいです・・・
島谷ひとみ
1.Perseus -ペルセウス-
2.解放区
3.市場に行こう
コメント:異国情緒を感じるポップスが良い。この手の曲はangelaが得意ですが彼女にも頑張って欲しい。
島みやえい子
1.奈落の花
2.ひぐらしのなく頃に
3.あすなろの木
コメント:「奈落の花」はCDTVのランキングで3秒聴いただけでこれは素晴らしいと思いました。
それが彼女を知ったきっかけ。もちろんアニソンとは全く知らずに。
SeanNorth
1.七つめの海
2.あてのない世界
3.ライトフライヤーフライ
コメント:どこまでも果てしなく美しい世界が広がっているかのような曲の数々。
しかし最近は全く活動実態が無いではないか! あれだけの曲を作れるのにもったいない・・・
Jackson Vibe
1.LIFE
2.星のプロポーズ
3.浪漫PEOPLE
コメント:結局4thアルバムが確変だったのか・・・?
あの時期の曲はシングルのカップリング曲までも含めて名曲揃いだったのにブレイクできず残念。
やはり「6ヶ月連続リリース お手本はくぅちゃん」というあの売り方がまずかったのでは?
SIAM SHADE
1.DREAMS
2.Why not?
3.1/3の純情な感情
コメント:実はそんなに曲を知らないのでこれからもっと曲を聴いてみたいです。
JAM Project
1.牙狼〜SAVIOR IN THE DARK〜
2.Rocks
3.No Border
コメント:あまりにも名曲が多過ぎて選びきれない。
「GO!」「VICTORY」「迷宮のプリズナー」「Crest of “Z’s”」「守護神 - The guardian」「SAMURAI SOULS」
これらが3位以内に入らないとかありえない。他の歌手なら断然1位だ。
Jungle Smile
1.抱きしめたい
2.小さな革命
3.白い恋人
コメント:代表曲の「おなじ星」よりも断然上記3曲の方が好き。
19
1.水、陸、そら、無限大
2.あのヒコーキ雲 くもり
3.蒲公英 -たんぽぽ-
コメント:これぞ青春って感じ。10代の頃はよくカラオケで歌ってました。
SHUUBI
1.ブレス
2.雲よ月を覆ってしまえ
3.愛の詞
コメント:この3曲はどれも名曲過ぎる。激情を感じつつもメロディアスで聴きやすい。
かつて京都のFM局にて推されまくっていたのですが、
彼女もメジャーに出てきたタイミング的に椎名林檎のフォロワー扱いされてしまったのが残念だった。
樹海
1.ファレノプシス
2.光合成
3.ホシアカリ
コメント:もっと評価されてもいいはず。レコード会社の力が強ければもっと売れてたはず。
JURIAN BEAT CRISIS
1.ずっとここから
2.ハリケーン☆ラブ
3.Go!Let’s Go!
コメント:そりゃもうこれぞ俺好みの曲って感じだからいくらYoutubeのコメント欄が荒れようと俺は擁護しますよ(笑)
ジン
1.雷音
2.獅子の種
3.マラカイト
コメント:「解読不能」はこの次ぐらい。どこまでも果てしなく続く大地の息吹を感じるかのような曲が多い。
これは「解読不能」しか知らない人には想像つかないと思う。彼らは世間的に誤解されてる。
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- アーティスト: 遠藤正明
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2011/07/06
- メディア: CD
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6. SPIRAL 7. ランナーズハイ 8. 明日への道 〜Going my way!!〜 9. Jumping on the Monster Beat!!
10. 環境超人エコガインダー 11. 蒼星 -アオイホシ- 12. 星海を往く希望の歌 13. シージェッター海斗
お気に入り度:98点
JAM projectのボーカルとしても活躍中の、遠藤正明の4thソロアルバム。
過去3作のソロアルバムでは、JAMではやりたくてもできないことを存分にやるかのように
時には意外性のある曲をやったりと、様々な系統の楽曲に挑戦してきたという印象でしたが、
今作では、全編通してメタリックな熱い曲でビシっと統一されたアルバムになりました。
これでいいんですよ! こういう曲こそが彼の歌唱の魅力を一番発揮できるんだ!
と思いましたし、その点では過去の作品と比べてもまさに今作は最高傑作といえるでしょう。
ただ裏を返せば意外性が無い分、従来のJAM projectとあまり変わらない世界観の作品とも言えてしまいますが
それでも遠藤さんのこの歌唱が、曲の最初から最後まで存分に味わえるというだけで、
またJAMとは違う魅力のある作品といえるでしょう。
とにかく全編通してボーカルの歌唱、声質、そして歌メロが爽快感、開放感に満ち溢れている。
そして、ギターソロがカッコ良すぎ。5、8曲目なんかはもうイントロからしてたまらなくシビれる!
編曲のレベルも高いですし、さらに歌詞や楽曲全体の世界観も、
この曲のタイトルの数々からしても分かる通り、これぞ熱血ハードロックといった感じでカッコいいです。
特に2、4、5、8曲目あたりは思う存分にそれらの魅力が全部詰まった真骨頂作品です。
しかしそれでいてアルバム全体では決して一本調子ではなく、ところどころ変化もついています。
シリアスな雰囲気のピアノロックにのせて、争いの絶えない世界を嘆く「SPIRAL」のような曲もある。
ちなみにこの曲はElements Gardenのメンバーが作編曲を担当、つくづく彼らの編曲は本当に素晴らしいです。
さらには、畑亜貴さん作の歌詞が素晴らしい、スケール感抜群のパワーバラード「星海を往く希望の歌」
のような曲もある。これには感動させられましたし、過去のバラード系の曲と比べても最高傑作でしょう。
そして今作の中でも屈指のお気に入りは11曲目の「蒼星 -アオイホシ-」。
サビのメロディとギター・キーボードの旋律がともに最高。これにパワフルな歌唱が合わさることで
まさに文句無しの大傑作になったといえるでしょう。
こういう、激しくも爽快感にあふれるハードロックをやっているアーティストというのは
最近の音楽シーンでは他には意外と思い浮かばないです。あえて挙げるならabingdon boys schoolぐらいか?
なぜロックバンドでこういう爽快で開放的で熱くてカッコいいバンドというのがあまり出てこないのか・・・
私の友人がアニソンの魅力として語っていた「アニソンは明るい」というその言葉の意味が今では分かる気がします。
メロディアスなハードロックが好きなら、この作品はアニメとか関係なくぜひ聴いて欲しい作品です!
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- アーティスト: 玉置成実,Girlsday,KWANGSOO,JIHYUK,GEONIL
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2011/02/23
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3. My Boy 4. 強がりとか、いらないんだね。 5. Just Dance 6. My Style 7. Signal 8. Good-bye
お気に入り度:60点
玉置成実の6thアルバム。前作アルバムにて、収録曲の大多数を着うた向けの
スイーツR&Bにさせられてしまうという悲劇が起きたわけですが、
今作ではなんと、収録曲の全曲を韓国人作家たちが作ったK−POPナンバーにさせられてしまうという
これまたまさかの信じられない展開に。
ただ、もともとダンスナンバーを得意とするアーティストなだけあって、
誰が歌ってるのかすら分からないぐらい個性や魅力を出せていなかった前作アルバムよりは、
まだこちらの方が魅力を出せていると思いました。1、6曲目あたりはかなり良かったですし、
K−POPの特徴ともいえる、サビのフレーズの繰り返しが耳に残る8曲目や、
セツナ系の2曲目などは聴く人の印象にも残りやすい作品ですが、しかし、
全体的にはやはり楽曲に深みを感じられませんでした。歌詞の中身が無さ過ぎるのもその原因かと。
「難しいこととか分かんな〜い♪」とか言いそうなギャル達にはこれがウケるのだろうか・・・
もともと歌詞を売りにするタイプの歌手では無いとはいえ、それでもこういうトランス系のサウンドであっても
質の高い歌詞や楽曲の世界観を併せ持つアーティストがいるというのを知ってしまっただけに、
それと比べるとはっきりと見劣りしてしまうというのが正直な感想でした。
何より、やることが露骨過ぎる! 流行に乗っかって売れるためなら節操無しという魂胆が見え見えだ!
やっぱり1st〜4thアルバムは良かった。結局はそういう感想になってしまう・・・