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- アーティスト: 遠藤正明
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2011/07/06
- メディア: CD
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6. SPIRAL 7. ランナーズハイ 8. 明日への道 〜Going my way!!〜 9. Jumping on the Monster Beat!!
10. 環境超人エコガインダー 11. 蒼星 -アオイホシ- 12. 星海を往く希望の歌 13. シージェッター海斗
お気に入り度:98点
JAM projectのボーカルとしても活躍中の、遠藤正明の4thソロアルバム。
過去3作のソロアルバムでは、JAMではやりたくてもできないことを存分にやるかのように
時には意外性のある曲をやったりと、様々な系統の楽曲に挑戦してきたという印象でしたが、
今作では、全編通してメタリックな熱い曲でビシっと統一されたアルバムになりました。
これでいいんですよ! こういう曲こそが彼の歌唱の魅力を一番発揮できるんだ!
と思いましたし、その点では過去の作品と比べてもまさに今作は最高傑作といえるでしょう。
ただ裏を返せば意外性が無い分、従来のJAM projectとあまり変わらない世界観の作品とも言えてしまいますが
それでも遠藤さんのこの歌唱が、曲の最初から最後まで存分に味わえるというだけで、
またJAMとは違う魅力のある作品といえるでしょう。
とにかく全編通してボーカルの歌唱、声質、そして歌メロが爽快感、開放感に満ち溢れている。
そして、ギターソロがカッコ良すぎ。5、8曲目なんかはもうイントロからしてたまらなくシビれる!
編曲のレベルも高いですし、さらに歌詞や楽曲全体の世界観も、
この曲のタイトルの数々からしても分かる通り、これぞ熱血ハードロックといった感じでカッコいいです。
特に2、4、5、8曲目あたりは思う存分にそれらの魅力が全部詰まった真骨頂作品です。
しかしそれでいてアルバム全体では決して一本調子ではなく、ところどころ変化もついています。
シリアスな雰囲気のピアノロックにのせて、争いの絶えない世界を嘆く「SPIRAL」のような曲もある。
ちなみにこの曲はElements Gardenのメンバーが作編曲を担当、つくづく彼らの編曲は本当に素晴らしいです。
さらには、畑亜貴さん作の歌詞が素晴らしい、スケール感抜群のパワーバラード「星海を往く希望の歌」
のような曲もある。これには感動させられましたし、過去のバラード系の曲と比べても最高傑作でしょう。
そして今作の中でも屈指のお気に入りは11曲目の「蒼星 -アオイホシ-」。
サビのメロディとギター・キーボードの旋律がともに最高。これにパワフルな歌唱が合わさることで
まさに文句無しの大傑作になったといえるでしょう。
こういう、激しくも爽快感にあふれるハードロックをやっているアーティストというのは
最近の音楽シーンでは他には意外と思い浮かばないです。あえて挙げるならabingdon boys schoolぐらいか?
なぜロックバンドでこういう爽快で開放的で熱くてカッコいいバンドというのがあまり出てこないのか・・・
私の友人がアニソンの魅力として語っていた「アニソンは明るい」というその言葉の意味が今では分かる気がします。
メロディアスなハードロックが好きなら、この作品はアニメとか関係なくぜひ聴いて欲しい作品です!