JAM Project BEST COLLECTION VIII GOING

JAM Project BEST COLLECTION VIII GOING

1. MAXON 2. TRANSFORMERS EVO. 3. 流星Lovers 4. Vanguard 5. 爆鎮完了!レスキューファイアー
6. 弾劾の剣
 7. 冒険王 〜Across the legendary kingdom〜 8. Go! Stand up! 9. ヒカリへのカウントダウン
10. Blue rise 11. BIG BANG EXPLOSION 〜Song for Ragnarok Party〜 12. PRAISE BE TO DECEPTICON
13. LONGING 14. GOING

お気に入り度:95点






JAM projectの通算8枚目のベストアルバム。今作はベスト盤ですが新曲が計5曲収録、
そして前半がタイアップ曲、後半がオリジナル曲中心の構成で、
さらにアルバム全体の流れや曲順も工夫されており、
今回も前作や前々作のベスト盤と同様に、実質オリジナルアルバムに近い内容だと感じました。


まず、メタル色の強いアレンジと5人のボーカルのかけ合いが組み合わさることで
曲全体から放たれるすさまじい破壊力にいきなり圧倒される「MAXON」、
荘厳なコーラスから始まり、同じくボーカル5人の歌唱の迫力と
Elements Gardenのメンバーによるアレンジが素晴らしいハードポップ曲「TRANSFORMERS EVO.」
この序盤の2曲からして、今作でも歌唱や編曲のレベルの高さを存分に感じさせてくれますし、
外れの曲は1つも無い、全曲質の高い楽曲ばかりでございます。


しかし、去年のオリジナルアルバムが、1〜8曲目までの全てが私的殿堂入りクラスの
あまりにも凄過ぎた曲の数々だっただけに、それと比べると今作の曲の数々は、
曲の構成美、展開美という点においては、少し落ちるかもしれません。
あとここまで10年以上も活動してるだけあって、歌詞のフレーズがかぶるのはある程度仕方ないかな・・・
それでも9曲目のサビの「もう後にはひけない」という部分は、
歌詞もメロディも過去の曲とかぶってるというのはさすがにどうかと・・・


しかしその代わり今作で、特に後半部分において目立ったのは、
アルバムタイトル曲の「GOING」をはじめとして9、11、14曲目など、
痛快で明るいロックチューンが多いということ。
これは去年リリースのオリジナルアルバムには無かったようなタイプの曲。
また中盤の曲で特に印象に残った曲は、7曲目の「冒険王 〜Across the legendary kingdom〜」。
まさに今そこから冒険が始まるという、ワクワク感や開放感を感じるアレンジやコーラス、
そして曲全体から、旅の始まりのスケール感のようなものを存分に感じさせてくれる名曲です。
ここまで10年以上やっていながらも、また新たな進化を感じさせる曲を作り
そして前作とはまた違うコンセプトを感じさせるアルバムが作れるのは見事です。


これだけ素晴らしい曲の数々を作っているのに、世間的な知名度があるのかないのか分からない、
てかたぶん無いといっていい状態なのはやはり惜しい。
そもそも、一般メディアや有線などで彼らの曲が流れてるのを聴いたことがなかったですし。
唯一紹介されたのがNHKのアニソン特番ぐらい。なので私も割と最近まで知らなかったわけだし。
やっぱり一般メディアはアニソンで活躍する歌手たちを冷遇してるとしか思えないなぁ・・・