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- アーティスト: 水樹奈々
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: CD
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6. SCOOP SCOPE 7. DRAGONIA 8. 夢幻 9. 夏恋模様 10. 恋の抑止力-type EXCITER- 11. PHANTOM MINDS
12. ストロボシネマ 13. 囚われのBabel 14. アルビレオ 15. Don’t be long 16. 7月7日
お気に入り度:91点
水樹奈々さんの通算8枚目のアルバム。
個人的に、前作で初めて彼女のアルバムを聴いた時は衝撃的で、しかも聴き込めば聴き込むほど
ジワジワとその衝撃にやられるような感じでした。まさにこれぞ水樹サウンドとでもいうべき、
奥が深くてなおかつドラマチックな世界観を持った曲ばかりでした。
ただそんな曲の数々に若干慣れたこともあってか、前作ほどの衝撃度は個人的にはなかったのですが、
それでも、今作もまた十分に彼女独自の世界観を楽しむことのできるアルバムだったと思います。
前作に引き続いて、歌謡曲的なメロディ、雰囲気を感じさせる曲が多いですが、
その中にアレンジの壮大さと、ロック・メタルからピアノバラードまでの様々なジャンルの音楽の融合があるのが見事。
そしてこれらの曲を抜群の歌唱力で歌い上げる、水樹さんのボーカルはやっぱりさすがとしか言いようがないです。
ちなみに、サウンドの方は、ピアノの音や電子音のアルペジオなどの細かい部分が
何気にツボにハマることがあり(2、5曲目とか特に)、聴けば聴くほど曲構成の深さを感じることができます。
しかしこれ、演奏する方は大変なんじゃないかなと思いますが・・・
そんな今作の中でも圧倒的に素晴らしいと思った曲は、7曲目の「DRAGONIA」。
二胡をとり入れた、東洋的・大陸的なサウンドと、
太古から現代までを振り返り、そして未来へと突き進んでいくかのような歌詞の世界観が合わさることで、
まるで、龍が突進してくるかのような、パワーとスケール感をこれでもかと感じさせてくれる。
本当つくづくこういう曲は大好きなんですよね。
最近の、アニソンと呼ばれる音楽の数々には、このようにまるで現実を超えるかのような
壮大な世界観を持った曲があるのが、好きです。その代表格が水樹奈々さんの曲といえるでしょう。
これからもこの調子でがんばって欲しいです。
こういう、ドラマチックなJ−POPとでもいうべき音楽をやってるアーティストというのは
有名アーティストの中は意外といない気がするので、
多少マンネリになったとしてもこの路線を中心にしていけばいいと思いますし、
その中において、今までにない新しい要素もどんどんとり入れ続けていけば(今作でいうと7曲目の二胡など)
なお良いと思いますね。