今日は、新作アルバムのレビューをしたいと思います。
書くのがかなり遅くなってしまいましたが、いってみましょう。








Dream Again

Dream Again

1. Dream Again 2. Fate Seeker 3. Never Regret 4. Bar“Nine” 5. Infinity Loop 6. ギラギラ
7. INSOMNIAC 8. シークレット★キャンディ 9. The Pacific Caravan 10. VISION
 11. My Decades
お気に入り度:80点







m.o.v.eの通算10枚目のオリジナルアルバム。
5thアルバム以降は、アルバムごとに違ったアプローチを見せてくれた彼らですが、
今作では、ちょっぴり懐かしい感じのするディスコナンバーで統一された作品となりました。
電子音が中心のキラキラとしたサウンドで、ミディアムテンポの曲調が多い作品ですが、
しかしそれでいて、決して単調な感じや安っぽい感じはしないです。
曲によっては、ギターやベースやストリングスの音をうまく取り入れたりなどといったように、
どの曲もしっかりと作り込まれているのは、やっぱりさすがだなと思いました。
さらに今作では、2曲目ではyuriさんの声に、3曲目ではmotsuさんの声に、
わざとエフェクトを強くかけるようなアレンジも見せてくれています。
これはもしかしてPerfumeを意識したのか!?と思いましたが、やはりこれも確信犯なのでしょうか?


ただ個人的には、ミディアムテンポの曲調が並んだ今作は、物足りないと感じてしまう面もありました。
なぜなら、速いテンポで疾走感のある曲が、10曲目の「VISION」ぐらいしかなかったからです。


個人的に、m.o.v.eで今まで大好きだった曲といえば、
トランス、ユーロビート系なら「Gamble Runble」や「Come together」、
ロック、メタル系なら「Blast My Desire」や「DOGFIGHT」、
上記の両方を融合させたような曲なら「SPEED MASTER」や「ON THE SPEEEEDWAY」など、
これら、どんなジャンルの曲であっても共通していたのは、
どれもすさまじいぐらいの疾走感、パワーに溢れていたということ。
この疾走感、例えるなら、車で高速道路をガンガン飛ばしたくなるような、
この感じこそがm.o.v.eの曲の真骨頂なんだと、そう思っていた私にとっては・・・
それ故に、今回は必殺の1曲が無かったような印象を受けてしまいました。


しかし曲の質自体はどれも高く、ダンスナンバーとして完成された曲ばかりです。
Perfumeが好きな人とかなら、この作品はきっとハマるのではないかなと思います。
これこそが今作で彼らが見せてくれた、新たな道、アプローチということでしょう。
果たして、これからはどこへと向かっていくのか・・・
個人的には、また「SPEED MASTER」のような曲も聴きたいですけどね。



ちなみにこれは完全に余談ですが・・・
1曲目の「Dream Again」の歌詞に、こんなフレーズがありました。


「入場曲はドリームアゲイン ヒーローっぽいぜ」


これ、今までこのブログでのm.o.v.eの曲のレビューにて、
「ヒーローが降臨してきたかのような曲」だとか「自分がプロ野球選手なら入場曲にしたい曲」
だとかさんざん言ってきた、もはや俺のような奴のためにある歌詞じゃないか!
てかもしかして、まさかm.o.v.eのみなさんはこのブログを見てるのか!? (そんな訳ないですよね)