私が初めて外国人と会うことになったのは、
中学生の頃の、英語の授業。



それまでの私は、なんで中学生になると英語なんて習わないといけないんだと思ってました。
外国人とのコミュニケーションなんて僕には無理だし、したいとも思わない、
だって、同じ日本人相手でも人付き合いは難しいぐらいなのに、ましてや外国人相手なんて、と・・・



当時の私は、そんな閉鎖的な気持ちしか持ってませんでした。



しかし、私の町の中学校には、普段の英語の先生に加えてもう1人、イギリス人女性の英語の先生がいたのです。
私の住んでる町は2つ中学校がありまして、そのイギリス人先生はその2校を交代で授業に参加するみたいな形でした。
当然、英語しか満足に話せない。そんな先生なんて・・・と、なんかすごく心の中で壁がありました。



しかしある日、英会話を実践するという授業で、そのイギリス人先生と少しだけ話すことになりました。



そこで私は、ちょっと間違えた英語をしゃべっていたみたいなのです。



すると、先生は・・・





「ちょっとちがう」




日本語をしゃべった!!




てっきり英語しか通じないものだと、子供心に思っていたので、正直驚きました。
たとえカタコトでも、日本語をしゃべった、
ということはもちろん、先生も日本語を覚える努力をしていたんだ! 



なんだか、一気に自分の中での壁が崩れていくような感覚を感じました。




実際に体感して、触れてみないと分からないことって、あるんですね。


家に引きこもってネット上のどこかの掲示板ばかりを見てるような連中には、絶対に分からないこと。





「ちょっとちがう」は、私の中で、人生を変えてくれた一言かもしれません。


どこか閉鎖的で、ココロに鍵をかけていたあの頃には、もう2度と戻りたくない。


私自身も、こうやってネット上の狭い世界ばかりにはとらわれずに、広く心を持っていきたいです。