黄昏

黄昏



Do As Infinityのニューシングルは、感動の大作バラード。
この「黄昏」という夕暮れの景色の中で、そして人生という名の長い旅の中で、
今まで出会った友の顔や、故郷の景色などといったものをふと振り返りつつも、
再び力強く前に進もうとする、そんな人々の姿が目に浮かんでくるかのような曲。
そして何より、この曲を構成するもの全てがドラマチック。2番サビから激しさを増す曲展開、
そこから間髪入れずに一気に押し寄せる亮さんのギターソロ、そして伴ちゃんの魂のこもった歌唱、
これら全てが心に響く。それに加えてさらに、歌詞が素晴らしい。
「他が為 照らす為
我が身を燃やして生きて」

というサビの歌詞は特に心に響きましたし、思わず感情移入させられました。
私だって、自分の為に生きているつもりでも、気が付いたら誰かのことを思っている。
人間誰しもが、1人で生きているわけではないんだ・・・ そんなことを考えさせられたです。


今作は「戦国BASARA」というゲームの主題歌としても起用されている曲ですが、
むしろこの曲は、かつてNHKで放送されていた「プロジェクトX」などのドキュメント番組に使って欲しいぐらいの曲。
この、曲全体の世界観がたまらない。文句無しの大傑作といっていいでしょう。


カップリング曲「Tightrope Dancer」は、A面曲とは対照的にアップテンポな曲調にのせて、
現代の情報化社会について歌った曲。
「ネット社会 顔の見えない 評論家」
この歌詞は、まさにこの私のブログのことだ!と思ったのはさておき、
曲全編通して、うまく社会風刺が利いているロックナンバーで、かっこいいです。
しかし今回はA面曲が圧倒的過ぎたせいであまり目立たなかったかな・・・



それにしても今年後半に入ってから、DoAsの新曲が本当にすごいことになっている。
前作前々作の「アリアドネの糸」「誓い」もあれだけ素晴らしかったのに、
これで2011年のリリースが終わらずに、最後にまたこんなとてつもない曲を出してしまったというのだから・・・
正直、今年1月リリースのアルバムの曲よりも、今年後半のシングルの曲の方がはるかに良いです。
これはもう、おそらく来年に出るであろうニューアルバムには期待せずにいられない。
このシングル曲たちに加えて、もしアルバム曲に「科学の夜」クラスの芸術的超大作が入ってるようなことがあったら
歴代最高傑作になること間違いなしでしょう。本当に楽しみです。