15 Doors【ジャケットC】

15 Doors【ジャケットC】

1. We Go(intro) 2. 15 Doors 3. One Step 4. Sunshine Girl 5. moonlight 6. Blue Rain
7. 青い月とアンビバレンスな愛 8. ハ レ ル ヤ 9. YAY 10. EVERGREEN 11. Destiny
12. 天国に一番遠い場所 13. On the right 14. HAPPY UNBIRTHDAY 15. Farewell(outro)
お気に入り度:68点





moumoonの2ndフルアルバム。
去年、「Sunshine Girl」が化粧品のCMソング起用をきっかけにヒットし、
今ではすっかり有名アーティストとなった彼らですが、このヒットをきっかけに、
あぁやっぱり変わってしまったんだなぁ・・・というのが率直な感想でした。


まずアルバムリード曲の「15 Doors」は、90年代の歌手で例えれば
ピチカート・ファイブの曲みたいなおしゃれな雰囲気の曲で(これ分かる人どれぐらいいるでしょうか)
この曲をはじめとして前半部分は特に、個人的に苦手な路線にいってしまった・・・
どうも「Sunshine Girl」のヒット後は、いかにも若い女性にウケそうなおしゃれな曲、
そして、着うたで売りやすいような感じの曲ばかりになってしまった気がします。
サウンド面でも1stフルアルバムと比べるとエレキギターの比重が大きく減り、
軽い音ばかりになってしまったのも、やはり着うた対応型の曲になってしまったのか・・・
といっても、着うたスイーツR&Bフューチャリングなんたらの歌手達と比べると
今でも個性も実力も十分あるとは思うのですが。


しかし、以前はもっと音楽性の振り幅の広いアーティストだったはずなのに、
今作ではやはり、力感という彼らの曲の一面が大きく後退してしまったような気がします。
1stフルアルバムの「don't wanna be」や「Do You remenber?」のような力強い曲はもう聴けないのでしょうか?
唯一今作の曲の中では「EVERGREEN」がそれに当てはまり、これは私的にダントツで好きでしたが、
だがこの曲は「Sunshine Girl」でブレイク前の曲で今作のアルバムの中では最も古い曲・・・


このままの状態が続けば、もう個人的に聴くことは無いかな・・・と思ってしまった作品でした。
彼らの本当の実力はこんなもんじゃないはず。もっともっと色んな可能性を持った曲が作れるはず!