今日は、新曲レビューにいってみたいと思います。今回紹介するのは、この作品です。




rebellion anthem(DVD付)

rebellion anthem(DVD付)




妖精帝國のニューシングル。
まず、表題曲「rebellion anthem」は、ゴシック調の荘厳なイントロから始まる
激しいメロスピサウンドと、そしてサビの疾走感、突進力が素晴らしいです。
さらに今作では、曲の途中にセリフも入れてきて、これがまた静かな力強さを感じさせてくれます。
しかしそんな疾走感や力強さと同時にある、「欺瞞」「虚栄」「虚言」などといったダークな歌詞が、とても印象的。
そして、そんなダークなものを振り払うかのように突進するという、この世界観がたまらないです。
これをボーカルのゆいさんの甘く可愛らしい声で歌い上げるというスタイルは、まさに彼らだけのもの。
今作も、さすがとしか言いようのない曲だと思いました。



カップリング曲「still alive」は、彼らの曲にしてはポップ寄りで、歌詞も分かりやすいものになっています。
それでもサウンドはデジタルロック+ゴシックと凝ったものになっていて、
そして歌詞は、やはり陰を感じさせる内容ながら、それでも力強く生きていこうとする姿が描かれていて、胸にくるものがあります。



以上、表題曲・カップリングともに見事な内容でした。アニソンの世界をメインに活動しながらも、
ビジュアルはゴスロリで、そして曲はゴシック+メタル+J−POPとでもいうべきな
これだけの独自の世界観を作り上げているのは相変わらずすごいと思いますし、
これはもっとアーティストとして音楽的にも評価されていいと思います。
むしろ、彼らは日本よりも海外の方が高く評価される可能性もあるのではと思いました。
日本のビジュアル系バンドたちが海外で受け入れられていることを考えると、なおさらそう思いますね。