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- アーティスト: So what?
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1997/03/21
- メディア: CD
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6. 特捜 What? 最前線 〜インド刑事出動編 7. 嗚呼日本のバカ社長 〜そして部下の汗はブランデーに変わる
8. し・た・い 9. 和製アメリカン 10. 一週間 11. 応援団
お気に入り度:97点
1997年にリリースされた、So What?の3rdアルバム。
引き続き、聖飢魔IIのルーク篁さんプロデュースによる、メタル色の強い作品になってますが、
デビュー当初の曲と比べると、1stアルバムでいう「バカWhat?」のような、
ハードコア、ミクスチャー的な要素の入った曲が増えたという印象です。
実は、この作品を最初聴いたときは、サビのメロディが良い曲が少ないのでは思いました(6、7、9曲目ぐらいかと)
A・Bメロが歌メロで、サビがラップ、シャウトといったような曲が多く、
これは、一般的によくある、A・Bメロあたりにラップを入れてサビはキャッチーな歌メロ、
といった最近流行(?)の曲のパターンとはいわば逆の構成。
でも、聴いているうちに、まぁこういう曲構成もありかなと思いまして、
型にハマらない、自由な発想のサウンドに、どんどんハマっていきました。
それでいてもちろん、サウンドの迫力は全く失われておらず、
6曲目では間奏でのギターのすさまじいまでの早弾きが聴けたりと、
さすがだなと思わせてくれるものがあります。
そして同時にこの作品は、歌詞が素晴らしい!
中にはちょっと下品な表現もあるけど(4曲目とか)、それが気にならないぐらい良い。
まず1曲目は、敬語を使わない店員への怒りを歌った「です。」」。
このタイトルは、デスヴォイスの「デス」と、敬語の「です」をかけたのかと思わせてくれる、
そんな面白い発想を感じることができますし、それ以外の曲も、
志村けんの生き様を歌った「ナンだっ!!チミは!?」、
自分にとってこんな生き方がしたい、さらにはしたくないと思うことを羅列する、
その歌詞の言葉選びのセンスが抜群な「し・た・い」、
ロシア民謡「一週間」のパロディを交えつつ、OLの一週間の生活の姿を歌った、
10曲目の「一週間」などといったように、歌詞の面白さを感じることができる曲ばかりです。
さらに、この作品を通じて一貫して感じたのは、お上への反発心。
3、4、7曲目と、上司や社長への不満をぶちまける曲が続くのはお見事です。
そして6曲目の「特捜 What? 最前線」では、警察組織を皮肉った歌詞が素晴らしい。
「10kmオーバー捕まえろ 100kmオーバー見えません」
これはドライバーの私的には、よくぞ言ってくれたって感じです(笑)
そういえばラブソングが1曲もないですが、それもまた良いでしょう。
ラストの曲がちょっと中途半端かなと思った以外は、完璧な作品だと思いました。
SEX MACHINGUNSやマキシマムザホルモンが好きな人とかには特にオススメです。
現在においても、ボーカルの冠さんはTHE冠というバンドにて活躍中とのことなので、
こちらの作品も、早く聴いてみたいと思いますね。