今日は、CDアルバムレビューを書いてみたいと思います。
今回とりあげるのは、この作品です。



Colors of my Voice

Colors of my Voice

1. 言葉なんかいらないほどに 2. Changin’(ステファニー feat.田中ロウマ)  3. FUTURE 4. 禁断のKnockout
5. Together 6. Forever 7. Pride〜A Part of Me〜 feat.SRM 8. KISSES 9. キズナ 10. a song for you
11. 大好きなみんなへ。 feat.fans
お気に入り度:63点




(なお今回のレビューは、かなり厳しい評価になっていますのでご注意ください。)




ステファニーの2ndアルバム。前作をこのブログで大絶賛、
そして「どうかこれからもロックナンバー中心の路線でいってほしい」と書いたのは記憶に新しいですが、
その後は、残念ながらそんな思いとは裏腹に、シングルでは今流行のfeatなんちゃらみたいなのが2作続き、
しかしそれでも、最新シングルの「FUTURE」が会心の出来だったので、期待も込めて聴いてみたのですが、
感想は・・・ 不安の方がモロに的中してしまいました。


まず、R&Bテイストの曲「言葉なんかいらないほどに」で始まり、
そこから4曲目のダークな感じのロックナンバー「禁断のKnockout」までは、まぁ良かったんですが、
5曲目にレゲエ風のナンバー、6曲目はディスコナンバー、
そしてアルバム後半は、R&Bテイストのバラード系の曲ばかりが続くという、
そんな感じの作品になってしまいました。


いろんなジャンルの曲が入っていることを、多様性があって良いととらえるか、
散漫ととらえるかは紙一重でしょうし、聴き手によって感想は変わると思いますが、
いかんせん彼女の作品に関しては、軸がブレまくっている気がします。
1stアルバムではロック中心の作風だったのに、この2ndではR&Bが中心の作風。
今作には、1stアルバムでいう「Life」「Fallin'」「To.Be.Me」のような、
以前私がこのブログで絶賛した、激しいロック系の曲が全く無い。
そもそも、去年の私的No.1ソングでもあるロックバラード「フレンズ」で、
アニメ主題歌効果ながらもオリコントップ10入りして、世間に存在をアピールしたのに、
なぜその路線を続けないのか・・・ これでは何のためにこの曲をアニメ主題歌に起用して売り出したのか。
流行のfeatなんちゃらのR&Bに走って、それで売れるならまだしも、売れてないわけだし。
(余談ですが、最近では奥村初音改め初音さんなども全く同じコースに入ってしまった気がします。こちらも将来有望な歌手だったのに)
そしてこのアルバム、オリコン100位以内にすら入ってないし・・・
こんな売り上げ結果になったのは、やはり路線が、売り方が迷走したのも大きな一因でしょう。
いったいどういう層に、どんな音楽が好きな層に売り込みたいと思ってるのか・・・


このまま売り上げが伸びないせいで契約打ち切りとかなったら、本当にやるせないです。
あれだけの圧倒的な歌唱力を持った天才歌手を、結果的に潰してしまうようなことになったら・・・


個人的には、やっぱり1stアルバムの「フレンズ」や「Fallin'」のようなロックナンバーが、
一番合っていると思うんですけどね。その頃の路線に戻して欲しいと思います。


ステファニー自身は、どういうジャンルの曲をメインで歌いたいと思ってるのだろうか・・・





ステファニー「FUTURE」



ステファニー「Fallin'」 (こちらは1stアルバムの作品)