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- アーティスト: SHAKALABBITS
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: CD
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7. SoZoshite(インスト) 8. Romance 9. November 12(インスト) 10. ミラージュの葉 11. Pressure Drop 12. 陽のあたる場所
お気に入り度:73点
SHAKARABBITSの通算6枚目のオリジナルアルバム。
好きな系統のはずなのに、なぜか今まで聴く機会がほとんど無かった歌手というのは
たぶん誰でも1組はいるのではないかと思います。
私にとってはそれがSHAKARABBITSだったわけで、今回初めてアルバムを聴いたわけですが、
まず驚いたのは、前半を中心に、曲全体からファンタジーを存分に感じることができるということです。
まるで、アメリカやヨーロッパのドラマや映画の世界にスリップしたかのような歌詞の世界観。
さらにはサウンド面においても、12曲目ではカントリー風のイントロから始まったり
5曲目ではスカの軽快なリズムが印象的だったりといったように、様々な音楽を取り入れることで、
まるで異国の世界を西へ東へと旅し続けながら歌っているかのような雰囲気を感じさせてくれる。
アルバムに計4曲盛り込まれているインスト曲も、そんな異次元な雰囲気を引きたてています。
特に7曲目の「SoZoshite」は面白い。これぞファンタジーなロックといった感じですね。
しかしその一方で、特にパンク系のバンドにはありがちなことですが、歌メロの部分においては
抑揚の少ないメロディ、さらには似たような感じのメロディが多いと感じてしまいました。
なので、かなり聴き込まないと1曲1曲が印象に残りにくいという問題点が・・・
だから今まで個人的に耳に留まることがなかったんだなと分かったのもまた事実です。
とはいえ、キュートなガールズパンクをベースとしながらも、
これだけ独自の世界を作り上げているということは、もっとバンドとして評価されていいはずです。
今後は、1曲1曲ごとに抑揚や変化がもっとつけられれば、さらに良くなると思います。