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今日から、CDレビューの方も再開いたします。
そして、以前にも予告しましたが、「知る人ぞ知るアーティスト」のレビューを、
これからはたくさん書いていこうかなと思ってます。
ということでまず今回取り上げるのは、このバンドです。果たして知ってる人はいるでしょうか?
- アーティスト: So What?,冠徹弥,岸井将,山下剛史
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1995/09/21
- メディア: CD
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8. 天狗 9. ゴリラ 10. バカWhat?
お気に入り度:96点
1990年代に、吉本興業からデビューしたヘビーメタルバンド、So What?の1stアルバム。
現在、このバンドのボーカルだった冠徹弥さんは「THE冠」というバンドにて活動中で、
最近では、映画「デトロイト・メタル・シティ」のサントラにて、ボーカルを担当するなどといった活躍も見せております。
しかし本来の冠さんの作風は、決してデトロイト・メタル・シティの曲のような狂気に満ちた内容の作風ではなく、
エンターテイメント性の高いメタルバンドといった感じの作風です。
去年、SEX MACHINGUNSのライブの前座にて、THE冠を生で観る機会があったのですが、
これがまた、ライブパフォーマンスが本当に面白くて、なおかつボーカルの歌唱力も抜群、
ぜひ単独ライブにも行ってみたいと思わせてくれるような内容のステージでした。
そんな彼のデビュー作でもあるこの1stアルバムでは、聖飢魔IIのルーク篁さんがプロデュース、
そしてサウンドは、正統派ジャパニーズメタル中心の作品となっています。
文字通り、怒りの力を感じるメタル作品である1曲目「怒りの鉄拳」や、
「ヘビメタを崇めよ」と歌う3曲目の「鋼鉄魂」などはとてもカッコいいです。
しかしその一方で、「ヅラ」「天狗」「ゴリラ」などのような面白い発想の歌詞の曲もたくさんあり、
そんな中でも特に印象に残ったのは、まずは2曲目の「薬売り」。
麻薬を売買する人の姿を歌った曲で、間奏にて、電子音が入りそして叫び声が入るあたりは特に、
クスリで狂った、ぶっ壊れたという感じを見事なまでに表現していて、すごい迫力!
そして、ラスト曲の「バカWhat?」。これは、最近のバンドでいうとマキシマムザホルモンのような、
ミクスチャー的な要素の入ったサウンドと、途中から超ハイトーンでまくしたてるボーカル、
そして曲タイトル通りのバカそのものな歌詞。見事までにバカになりきった、痛快度満点の曲です。
このように、バラエティに富んだテーマの曲を歌い、激しいながらもとっつきやすい曲が多いという、
1stアルバムにして素晴らしい作品を作ってくれました。
これはもっと評価されても良かったはずなのにと思うのですが、残念ながら世間的には有名になることはなく
2003年に解散。吉本の力でもブレイクさせることはできなかったのか・・・