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それでは、知る人ぞ知るアーティストの作品レビューということで、
今日は、もちろんこのブログ初登場のこのアーティストの、
２００７年にリリースされたアルバムのレビューをしたいと思います。

バルーザルーザ

1. 赤い橋　2. 思いッキリ!　3. 大!丈!夫!!　4. 笑顔のゆくえ　5. ん負けるなっっっ!
6. もっと☆きっと☆ずっと　7. 手をつなごう　8. 明日吹く風 (Album Version)　9. 母への手紙
10. 元気だしていこうぜ!! (Radio Edit Version)　11. もしも…。　12. 蒼の光　13. カゼノニオイ
14. たったひとつ僕らの街　15. おうちへかえろう (元気 Version)　16. ありがとう。 (元気 Version)
お気に入り度：８９点

高知県出身の、ドラさんとゴッチさんによる女性２人組バンド、スーパーバンドのメジャー1stアルバム。
1stにして、これまでのインディーズ時代からの作品などをたくさん集めた、
実質ベスト盤的な内容のアルバムとなっています。

曲の方は、ストリート出身の２人組らしい、路上でアコースティックギターを弾きながら、
元気いっぱいに歌っている風景が思い浮かぶ、フォーク的なメロディーの曲が多く、
一度聴いたら忘れられないような、耳に残る曲が多いです。
５、６、１５曲目などは特に、気がついたら思わず口ずさんでしまうような、そんな曲です。
また、路上の勢いそのままに押しまくるかのように、
１３曲目「カゼノニオイ」では　まず最初にＡメロが９回繰り返されたり、
１５曲目「おうちへかえろう」では、サビが８回繰り返されたりと、
時には同じ歌メロで押しまくるのも特徴（？）で、
このへんは聴く人によってはしつこく感じるかもしれませんが、
個人的にはこれもまた、勢いがあって良いと思いました。

何よりこの作品は、アルバム全体を通して、曲や２人の歌声から、温かさ、人柄の良さが伝わってきます。
聴いていて共に元気になれるかのような、前向きな曲が多いです。
また、スポーツとの関わりが深いのも特徴で、ざっとタイアップを挙げるだけでも
「赤い橋」　四国リーグ・高知ファイティングドックス応援ソング
「もっと☆きっと☆ずっと」　バレーボールＶリーグテーマソング
「元気だしていこうぜ!!」　阪神タイガース・安藤投手テーマソング
などといったテーマソングの数々を歌っているのも、
やはり、彼女たちの曲には元気をもらえる、パワーが詰まってるからこそなんだなとうなづけます。

また今作はメジャーデビュー作ということもあり、アレンジにも変化が加えられており、
シングル曲でもある「思いッキリ!」では、キーボードやトランペットの音が、
アコースティックなサウンドに溶け込み、これが見事なハーモニーとなってます。
さらには、バラード系の曲においても魅力を発揮しており、
以前「誰も知らない泣ける歌」という番組でも紹介された、「笑顔のゆくえ」もさることながら、
それ以上に泣ける曲、素晴らしい曲だと思ったのは、１２曲目の「蒼の光」。
亡くなった親友への思いを歌った曲で、すごく胸にくるものがあります。
サビでの「あの境界線を飛び越え　つかまえに行きたい」という言葉は特に・・・

以上、メジャー1stにして会心の作品を届けたくれた彼女たちですが、
しかし、公式サイトを見る限りは最近はまたインディーズに戻ったのでしょうか？
地方のストリートから、地道な活動でファンを増やし、そしてメジャーデビューをつかみとったのは
すごいなと思っていたのですが、ともあれどういう形であっても、
これからも地道に多くの人たちに愛されるアーティストとしてがんばって欲しいです。