突然ですが、邦楽ヒットチャートのレベルが一番高かったのは90年代後半だと思っています。
そのレベルは、2003年ぐらいから、一気に落ちたような気がします。
もちろん今でも実力や個性にあふれたアーティストはたくさんいるのですが、
しかし最近のヒットチャートに上がってくるのは、ありきたりな歌詞やサウンドの曲ばかりだと思います。
(これはもっと具体的に言うと、主にジャニーズとラップ系新人のことを言ってるわけですが)


90年代は本当に良かった・・・ これは私の高校時代の友達たちも同じことを言っています。


ということで、このブログでは新企画といたしまして、90年代〜2000年代前半の名盤をレビューする企画をスタートいたします!
たまには、このブログでしかやってないようなオリジナル企画も作らないといけないですからね。
ということで、ブックオフに行くと250円で買えてしまうようなそんな名盤アルバムを、どんどんレビューしていきたいと思います。
これはなんか、悲しい気もするんですけどね・・・ でも、手軽に買うことができるのは確かなので、
興味があればぜひ手にとってみて下さい!






では、記念すべき第1回に取り上げるのは、このグループでございます。






TOMATO CUBE

TOMATO CUBE

TOMATO CUBE


1. 私がいるよ 2. ブランコ 3. choose my life 4. 桜 5. うたかた 6. A WHITE LIE
7. 雨降りチャプチャプ 8. PAUSE 9. あの娘の唄 10. 甘い接吻 11. シーツと遊ぼう
お気に入り度:97点(もちろん名盤入り!)




2001年5月にリリースされた、TOMATO CUBEの最初で最後のアルバムです。
このグループは、ボーカル1人にアコースティックギター2人という編成のグループで、
その編成通りにサウンドの方はアコースティックが基本、ですが、
アレンジの方はシンプルなものから、キーボードなどの楽器も取り入れた軽快なポップスまでありととても幅広く、
さらに歌詞も9曲目を筆頭になかなか面白い、魅力を感じる歌詞。
そして何よりもこのグループの魅力は、ボーカルの西村ちさとさんの声がもう本当に本当に素晴らしい!!
とても暖かさを感じる声で、そして、何より他のボーカリストには真似できないぐらいに素晴らしいのは、
中音〜低音の歌声の響き。美しい。しみじみとした感じながらも、半面どこか暖かくて癒されるような・・・
まさに天性のもの。そんな中音〜低音の声に加えて、1曲目を筆頭に高音の伸びも抜群。


だからこそ、このアルバム1枚で終わってしまったのが本当にもったいなく感じます。
シングル「私がいるよ」ではアニメ「ワンピース」の主題歌にも起用されたりして、さぁこれからブレイクかと思っていたのに・・・
特にボーカルの西村ちさとさん、あの声と歌唱が聴けなくなるなんて、日本の音楽界の損失だといっても過言では無いぞ!
ということで、実は今回このレビューを書く前に、3年ぶりぐらいにネットで検索してみたんです。
何か新しい情報は無いのか・・・たぶんもう無いだろう、おそらく引退して実家の北海道に帰ったのでしょうねと思いながらでしたが、


検索の結果、驚くべき事実が・・・








一番目に出てきたのがこれです。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BE%C2%BC%A4%C1%A4%B5%A4%C8



西村ちさと にしむらちさと
株式会社ロックフィールドに所属する作詞家。
ユニット「TOMATO CUBE」のボーカリストとしても有名。
本名は西村千里。


■歌詞を提供した楽曲
25〜ヴァンサンク〜/安倍なつみ
Level Hi!/水樹奈々
Take a chance/水樹奈々
ヒマワリ/月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)





なんと音楽界に残ってくれていた!!





さらに検索結果を調べてみると、


http://jp.myspace.com/mellowclap
この「MellowClap」というインディーズバンドで、ボーカルとして歌っているではありませんか!!



試聴音源も聴きましたが、間違いないです。HPでは過去のグループのことには全く触れられてなかったですが、間違いないです。
ちなみにサウンドの方は、かなりロック〜ファンク寄りになってましたね。
これはこれでかなり良さそうなバンドでしたが、しかしその半面、
西村ちさとさんの歌声はアコースティック系のサウンドに一番合ってるような気がする、
やっぱりTOMATO CUBEの方が好きだったかも・・・
という気持ちにもなりました。しかし、それでもこうやって歌い続けている姿を見られたのはとても良かったです。
できればメジャーシーンで聴きたかったけど・・・ もちろん作詞家として活躍するのも素晴らしいけど、
やはり天性のボーカリストとして、このまま埋もれてしまうのは惜し過ぎる。
ライブにも行ってみたいけど、東京までは遠すぎてめったに行けないし(泣)




以上、最後は話が少し脱線しましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。