BARGAINS (バーゲンズ)
ジンセイ


公式サイトはこちら http://www.bargains.jp/



1999年にメジャーデビュー、そして2001年、4thシングル「ジンセイ」という曲が、
関西を中心に店舗を持つ弁当屋ほっかほっか亭」のCMソングとして西日本地区でオンエアされ、
「♪ジンセイ まだまだ これからさ」という印象的なメロディとフレーズは、
当時私が通っていた学校でも流行するほどのインパクトでした。
このタイアップをきっかけに、2001年にはBARGAINSのお2人は関西にわざわざ引っ越してまで、
関西中心に精力的な活動やプロモーションを繰り広げていました。
FM802などのFM局パワープレイも取り付け、さらにライブ活動も積極的に行われ、
さらには、TOKIOに「ding-dong」という曲を楽曲提供したりという活動なんかもしていました。
私もかつて、五條市での野外ライブや高の原(奈良市)で開催されたインストアライブなどに行きました。
ライブはとにかく楽しかったです。曲の良さもさることながら、バーゲンズのお2人の人柄の良さが伝わってくる!
音楽をやっていることの楽しさが伝わってきて、それを思う存分お客さんと共有できるライブでした。


そして、音楽の方は・・・ これが、アルバムを聴かせてもらったら、もの凄い音楽でした!!




BARGAINS

BARGAINS

1.コメディ アンド トラジティ 2.恋のバーゲンセール 3.家なき天使 4.place 5.楡の木蔭
6.ジュリーへの伝言 7.若者
 8.ライ ライ ライ 9.ハッピィ 10.セルフサービス
11.ハングリー
 12.Long ago
お気に入り度:100点 (かんりにんの名盤入り!)



この、バーゲンズの音楽について、確か本人たちは「ポップなロック」がメインだと語っていたのをかつて聞きましたが、
そんな言葉では言い表せないぐらいの魅力、そして実力を持っていたアーティストだったのです。
この言葉をあえて正確な言葉に置き換えるなら・・・


「音楽が持つさまざまな良さ・魅力・ジャンルを大胆に詰めるだけ詰め込み、
 多様性・実験性に富み、斬新でマニアックでどこかひねくれた感じの音楽性、
 しかしそれでいて万人にウケるキャッチーさも持ち合わせたポップなロック」


この1stアルバムの曲を聴いても、ジャズ風味の「ジュリーの伝言」アンデス民謡風の「ライライライ」、
そして、空腹っぷりを恋愛に例えた歌詞に、ドラムの音がまさに迫り来るような感じのサウンドが乗っかかり、、
そこへさらにインド方面の音楽がミックスされたようなサウンドまで入ってくるという
まさに超絶に凄い、曲の構成センスを見せてくれた「ハングリー」
そしてボーカルについてもセンス多彩で、甘ーい声でつぶやくように可愛く歌う「ハッピィ」から、
思いっきり感情のこもった熱唱バラード曲「place」まで、
とにかく歌詞も曲もアレンジもこれでもかとばかりに多種多様な面白さが詰まったアルバム。
まさに、点数をつけるなら100点、何年かに1枚の超名盤といっていいでしょう。




BARGAINSII

BARGAINSII

1. INTRODUCTION 2. サヨナラ恋人 3. ゆうてんじ 4. 真夜中とギター 5. Love 6. パラボラ
7. a hole in my life 8. ジンセイ 9. チェリスト 10. ジュリーはサウスポー 11. O.K 12. オレのショー
お気に入り度:98点 (かんりにんの名盤入り!)



そして2ndアルバムでも、笛の音が気持ちよくてどこか夏祭りのような雰囲気が漂う「ゆうてんじ」
曲の雰囲気は可愛いのに歌詞がよく聴くととっても怖い「a hole in my life」、
そんな曲の直後に聴くとなおさら歌詞に癒される、広い意味での"ラブソング"「ジンセイ」(この2曲の流れは素晴らしい!)
さらには、今まで聴いたこと無いような不思議な感覚を持ったひねくれポップ「ジェリーはサウスポー」
そして最後は問答無用に盛り上がるストレートなポップナンバー「オレのショー」
今回も多彩な実験性は保ちつつキャッチーな曲が多くてとても楽しめるアルバムでした。


これだけの魅力を持っていたアーティストだったのに、しかし・・・



2001年10月に出された2ndアルバムを最後に、これ以降全くCDが出なくなってしまったのです。



なぜ・・・ レコード会社の方から切られたのか・・・? 
公式サイトには「2002年よりフリーになり」と書かれてるので、自分から辞めたのか、どっちなのか・・・
もしレコード会社から切られたんだとしたら許せない気持ちですよ。なぜこんな素晴らしいアーティストを切ってしまったんだと!
大々的な関西地区でのプロモーションの割には売り上げが満足いかなかったからなのか!?
たとえ派手にブレイクとまではいかなくても、固定ファンは確実につきつつあったところだったぞ!
バーゲンズの音楽に励まされたという人は私だけではなかった、たくさんいた、
当時ライブなどにも行ってた私には、それを肌で感じてた。まさにこれからだったのに・・・


今でも東京で年に3〜4回ぐらいライブハウスに出演しているらしいですが、
遠すぎて見に行けません。一時はあれだけ関西でバンバン活動してたのに。もう見捨ててしまったのか?
せめて、インディーズでCDを出して、そして関西での活動も続けて欲しかったです。
まぁそのへんは本人たちの事情もあるでしょうが・・・
つーか、どうやって生計を立てているのか心配なのですが・・・
TOKIOに提供した「ding-dong」の印税だけで生活やっていけるとも思えないし・・・



いつか、またライブに行って、バーゲンズのお2人に会いたいです。