Music is My Life

Music is My Life

1. RISING LIKE A FLAME 2. HANABI SKY 3. 未来 -ミライ- 4. LET IT OUT -album version- 5. もしかして
6. Apologies (feat.sleepy.ab)  7. Cry No More -album version- 8. Baby Baby (feat.Laura Izibor)
9. なんで泣きたくなっちゃうんだろう 10. TOUCH & LOVE 11. Sotsugyou 12. THANK YOU
 13. あいのうた
お気に入り度:92点






今年6月にリリースされた、福原美穂さんの2ndアルバム。


ロサンゼルスの黒人教会にて日本人初のライブを行うなど、
デビュー当時から実力派シンガーとの評判で売り出され続けていましたが、
ただ、おそらく彼女得意のジャンルであろうソウル、ゴスペルなどは
個人的に、普段全くといっていいほど聴かないジャンルだったので、
当初はそれほど目には留まらなかったわけですが・・・


今回アルバムを聴いてみて、まず意外だったのは、楽曲が全体的に洋楽テイストを感じさせつつも、
思ったよりもR&B色は薄く、ロック、ポップス、さらにはアコースティックなバラード曲や、
ブラスバンドを取り入れた曲など、多彩な曲種が収録されていることです。
そしてそれらどのジャンルにおいても、サウンドが生音中心でしっかりと作りこまれていて、
最近のいわゆる着うた系歌手にありがちな、軽い感じは全くしないです。
それでいて、楽曲がどれも適度にポップで聴きやすいので、
まさに、軽過ぎず、濃過ぎずで全てがちょうどいい感じにバランスがとれた作品だと思いました。
なので、1、8曲目あたりの本格的なソウル、ゴスベルナンバーもスッと入ってくる感じがして聴きやすい。
そしてもちろん、福原さんのボーカルも実力派の名にふさわしい、見事な歌唱力。
2曲目の「HANABI SKY」は特に素晴らしいです。
歌詞の内容は失恋ソングですが、その悲しみをもパワーに変えてしまうかのような圧倒的な歌唱。


これは、思わぬところから私的ダークホースが現れたっていう感じです。
何より、普段どちらかといえば敬遠気味だったジャンルの曲までハマらせたという点においては、
今までにはないような衝撃でした。このブログでのアルバム年間トップ10入りは確実ですね。


ただ一つ気になったのは、2、3曲目のようなロック系の曲は特に、Superflyと印象がかぶるということ。
というか、今回はCDジャケット写真を見てもやはりレコード会社側もSuperflyを意識して売ろうとしてるのか!?
と思いました。声質的にも同じような系統ですし。
どちらも歌唱力は日本トップレベルとまで言えるでしょうが、売れたのはSuperflyの方。
以前このブログで取り上げた椎名林檎さんと天野月子さんとの例といい、
つくづく、売れるか売れないかなんては全ては時の運次第だ・・・