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- アーティスト: SeanNorth,佐々木久夫
- 出版社/メーカー: ミューチャー・コミュニケーションズ
- 発売日: 2006/10/11
- メディア: CD
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6. 線香花火(アルバム・ヴァージョン) 7. Lifetime is Ragtime 8. ライトフライヤーフライ 9. 言葉ひとつ
10. 終わらない唄のクロニクル 11. 千年樹 12. 七つめの海 13. カーテンコール
お気に入り度:98点
SeanNorthの1stアルバム。
ケルト音楽の要素を取り入れた、フォークやポップスの数々を聴かせてくれるアルバムで、
まず1曲目から、「あてのない世界」という超名曲を聴かせてくれます。
まるで、ここから希望の世界が広がっているかのような・・・
そこには、青空、大自然、そして、どこまでも美しい世界が広がっているかのような・・・
そんな雰囲気を感じさせてくれる曲の数々が、このアルバムにはたくさん詰まっています。
穏やかながらも、同時に壮大なスケール感を感じずにはいられない、そんな曲の数々。
ボーカルのLumiさんの透き通った美しい声もまた印象的です。
その後の曲も、唯一のシングル曲である「final your song」では、綺麗なバラード曲を聴かせ、
さらに「夢見るジョニー」や「千年樹」といった曲では、
曲の展開美をこれでもかとばかりに感じる、ドラマチックな曲を聴かせ、
その一方で「線香花火」「言葉ひとつ」といった曲では、
和の要素を感じさせる、シンプルながらも味のある曲を聴かせてくれます。
そして、後半のアルバム曲のクライマックスといえば、
「ライトフライヤーフライ」と「七つめの海」、この2曲でしょう。
クライマックスが2つもあるのか?って思った人もいるでしょうが、実際それぐらいの曲です。
この、後半にいくにつれてどんどん、静かに力を増していくかのような曲展開、
そして最後には、まさにあの空を飛ぶ飛行機のように、どこまでも高く飛んでいけるかのような・・・
あの船のように、この広い大海原をどこまでも走っていけるかのような・・・
心の底から感動がこみ上げてくる、どちらも素晴らしいとしかいいようのない曲です。
このように、1stアルバムにしていきなりこんな大傑作を作り出した彼らですが、
しかしその後は、このブログでも過去に取り上げた通り、所属レコード会社の倒産により、
現在はインディーズで細々とした活動にとどまっているのは残念です。
こんなにも素晴らしいアーティストを、他のレコード会社はどこも拾わないなんて・・・
ただ、現状の日本の音楽シーンではこういう音楽が売れる感じが全くしないのもまた事実で・・・
これは本当に残念なことです。いつかこういう音楽が評価される時代が来て欲しいです。