今日から新企画として、好きな歌手・アーティストのCD作品について延々と熱く語る、
最近の作品、昔の作品などに関係なく、たとえポカーンとされようが、「そんなの知らない」と言われようが
関係なしに延々と熱く語る、そんな企画をこのブログでやりたいと思います。
第1回目は、このアーティストのこのCDです。




(2009.12 レビュー文を修正いたしました)




TRAVELING SUNS

TRAVELING SUNS

1.Primrose-Yellow 2.All I wish 3.L.N.O. 4.「サヨナラ」の日 5.トラヴェリング・サンズ(Original Mix)
6.地球の砂場 7.スタイル2
 8.羽があるから 9.さよならのあとに咲く花 10.あたらしいくつ 11.太陽
お気に入り度:96点(かんりにんの名盤入り!)



奄美大島の歌姫、我那覇美奈さんの2ndアルバム。
ちなみに、同じ奄美大島出身のアーティスト、元ちとせさんよりも先にデビューしてます。なので私の中では元祖奄美大島の歌姫だったりします。


もともとこのアーティストを知ったきっかけは、京都テレビの音楽PV番組で、
このアルバムにも収録されいてる通算5枚目のシングル「太陽」(1999年11月リリース)のPVが放送されているのを見て知りました。
この「太陽」という曲で、一気にハマりました。
ちなみにこのPVの内容は、ギターを弾きながら歌う本人をバックに
1人の太った男が車の中で焼身自殺する姿を、その最後のシーンから最初のシーンへと、
巻き戻しの画像で見せるという、そんなこのPVも含めて大好きになりました。
本当、こういう作品はなぜか好きになってしまうんですよ・・・


そしてこのアルバム。ポップス、フォーク、ロックなど、多彩な音楽が詰まった名作アルバムです。
その中でも特に、ロックサウンドにバイオリンの音が絶妙にからみ、
それと同時に、なんともいえない旅情をかきたててくれるようかのような、
「トラヴェリング・サンズ」は歴史的名曲といっていいでしょう。
この曲や6.11曲目などのロック系の音楽を作っている、Groovy Boyfriendsの高橋圭一さんの作曲した曲は個人的にどれもすごく好きです。
(ちなみにこの高橋圭一さんは、私がJ−POPの歌手で初めて好きになった、KIX'Sの編曲経験もあると後で知りました。なんという偶然・・・)
さらには、フォーク系の1、3曲目や、1stアルバムの頃の路線に近いポップスの2、4曲目もとても良く、
またこれらの多彩な音楽を、どれも見事に歌いこなしているのが素晴らしいです。
彼女はボーカリストとしての素質が本当に一級品です。


ちなみに後で1stアルバムの方も聴きましたが、こちらはどっちかというとR&Bや洋楽ポップス色の方が強いアルバムでした。
今の時代、R&B歌手とかヒップホップとかラップを混ぜたりする歌手は、
これでもかとばかりに大勢いますが、この我那覇美奈さんのように
最初それっぽい路線でデビューして、その後にフォーク・ロック・歌謡曲路線へと向かうという、
まさに時代の流れに逆らうかのような転進をした、こんな歌手は珍しいと思います。
個人的には、この2ndアルバムの路線の方が好きなので、これはなおさら応援したいなと、当時はそんなことを思いましたね。